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内閣のスポークスマンなのに…:福田官房長官 『個人情報』発言の欺まん (Tokyo)
http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/291.html
投稿者 ああ、やっぱり 日時 2004 年 4 月 28 日 14:12:52:5/1orr4gevN/c
 

内閣のスポークスマンなのに…:福田官房長官 『個人情報』発言の欺まん
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040428/mng_____tokuho__000.shtml

「個人の情報だから、申し上げる必要はない」−。国民年金保険料の納付状況を質問された福田康夫官房長官は、こう言って説明を拒否した。小泉内閣は「情報管理内閣」とも揶揄(やゆ)されるほど、情報を出さない。それを仕切るのが福田長官で、自身も「秘密主義長官」と自ちょう気味に評する。だが、官房長官といえば、内閣のスポークスマンのはずなのでは…。

「長官の認識は甘いのではないか」

二十七日午前の会見で、国民年金の納付状況について説明を拒む福田官房長官に対し、記者側から思わずこんな疑問が上がった。

中川昭一経済産業相、麻生太郎総務相、石破茂防衛庁長官の三閣僚が、一時保険料を納付していなかった問題が発覚した二十三日、福田長官は会見で「六十歳当時は納付していた」と述べたきり、それ以外の時期について「個人情報」と繰り返し、納付状況の説明はかたくなに避け続けていた。

小泉内閣の閣僚らの納付状況を非公開にすると閣議決定した二十七日のこの会見でも「個人情報」を理由に挙げた。記者側も質問を重ね食い下がったが、福田長官は「個人情報そのものじゃないか」と繰り返すだけ。果ては「(国民年金の未納は)犯罪ですか」と、開き直りともとれる態度に終始した。

「とにかく『個人情報』の一点張りなんです」。官邸取材をしている各社の記者はうんざりした口調で説明する。

福田長官は、三閣僚の未納問題が発覚して以来、「そういう事実が起きちゃったんだから、しようがないでしょう」などと、「保険料未納」に理解ある発言を繰り返している。

■江角さん問題と矛盾した発言も

一方で、社会保険庁が国民年金の啓発ポスターに起用した女優の江角マキコさんの年金未納が発覚した先月には、「あえてそういう人を選んだのか。私もちょっと測りかねますね」と皮肉を交えながらあきれ、「深刻な話ですよね。ちょっと間の抜けた感じもするけどね」と憂慮してみせるなど矛盾した発言をしていた。

慶応大の小林良彰教授(政治学)は保険料納付記録について「確かに個人情報であるが、公人である閣僚にとっては保護されるべきものではない」と指摘、「年金の納付状況に公表規定はないが、そうなのは議員が国民年金を払っていないとは、誰も思っていなかったからにすぎない」と話す。

危機管理と情報の関係に詳しい立教大の門奈直樹教授も「国民年金の納付は税に近い。こうした情報を『非公開』とするのは、行きすぎた情報統制としか言えない」と批判する。

政府のこれまでの非公開の態度に野党が反発。二十八日の衆院厚生労働委員会での年金制度改革関連法案の採決を前に、納付状況の公表をめぐり、与野党が綱引きを演じた。

小泉内閣は、徹底した情報統制をしたがる。その中心にいるのが福田長官だ。官邸担当記者の一人は「福田長官は、情報漏れを極端に嫌う。就任当初はもう少しソフトだったが、だんだん過敏になっている印象を受ける」と話す。

福田長官は今月七日に在任期間が千二百五十九日となり、故保利茂氏を超えて歴代一位に。現在、記録更新中だ。

もともと石油会社社員を経て、一九九〇年の総選挙で初当選した。当時すでに五十四歳で、政治家としては遅咲きだ。森喜朗内閣時の二〇〇〇年十月入閣。失言を繰り返す森首相の尻ぬぐいに追われたころの福田長官は「弁明長官」と陰口をたたかれた。

在任日数一位と並んだ日の会見では、記者団に「今は何長官だと思いますか?」と問われ「秘密主義長官ですか」と自らを形容してみせた。「影の外相、影の防衛庁長官といろいろ名前はありますが、しょせん影ですから」とも言い、自分があくまで「黒子」であることを強調したかったようだが、「情報を独占しすぎる」(官邸筋)、「批判できない存在になっている」(自民党筋)と身内にも不満がくすぶっている。

長官就任半年で森内閣が退陣し「弁明長官」を返上した福田長官。「今度は国民の人気も高い小泉内閣のもとで『小泉大統領、福田首相』などといわれる中で、秘密主義をますます増幅させている」と政治評論家の森田実氏は指摘する。

福田長官の秘密主義ぶりを示す例は枚挙にいとまがない。昨年暮れ、イラクへの自衛隊派遣の具体的な計画が固まってきた時期、派遣日時や部隊の規模が事前に漏れて報道されると、石破防衛庁長官らを呼びつけ「どうして情報が漏れるのか」と叱責(しっせき)し、日程変更を指示した。

今月発生したイラク邦人人質事件では、人質解放に向けた動きがこう着してくると、「事件の特殊性にかんがみ、取材には一切応じない」と、事実上の取材規制にも乗り出した。

なぜ情報を隠すのか。政治評論家の三宅久之氏は「危機管理社会になり、消化しきれないほどの情報が官房長官のもとに集まってくる。その中で何を国民に明らかにし、何を隠すかのか線引きが難しい。福田長官はその難しい判断を回避し、情報を抱え込んで秘匿するという最も安易な方法を選んでいる」と指摘する。

■らつ腕ぶりには生い立ちも影響

福田長官の父親、福田赳夫元首相は、大蔵官僚から政界に転身し、岸信介元首相にかわいがられて政府与党の要職を歴任した。森田氏は「権力の中枢を歩んできた父親を見て、おごりを身につけたのだろう」と“らつ腕”ぶりには生い立ちも影響しているとみる。

内閣の情報公開の基準について、前出の小林教授は「情報公開することで、生命の安全が脅かされるなど、国民の知る権利を超える合理性がある場合は非公開もありうる。ただその場合でも、何らかの作戦、交渉などの事後に説明する責任がある」と話す。

政治評論家の浅川博忠氏も「自衛隊取材に関して、メディア規制をした際には多少は理解できる」。だが、「今回の(保険料納付状況の)『非公開』は許されないものだ」と断じ、「おそらく納付状況を公開して、未納が大勢いたら国民の信頼を失い、法案成立や参院選でマイナスになると過剰反応したのだろう」と推測する。

前人未到の在任記録を日々更新し続ける福田長官に、森田氏はこう断言する。

「官房長官の本来の仕事は、内閣のスポークスマンとして政府のやっていることを国民に正確に報告し、国民の知る権利に応えること、さらに省庁間の利害調整に当たることの二つだ。しかし福田長官は封建時代の領主のように権力に物言わせる態度で、説明責任を果たしていない。およそ民主主義国家の官房長官にふさわしくない」

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