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動けぬ陸自 広がる失望 雇用創出「期待外れ」 駐留支持、半数割る【東京新聞】夕刊紙から
【サマワ(イラク南部)=時事】陸上自衛隊が派遺されているイラク南部ムサンナ州のサマワでは陸自の活動白粛が長期化し、復興支援活動による雇用創出に期待を寄せる住民から不満の声が日増しに強くなっている。派遣部隊は二十五日から学校修復作業を再開したが、隊員数人が業者の監督に当たるだけで、本格的な活動再開とは程遠い。
政府は早期に支援活動を拡充させたい方針だが、サマワでは対戦車弾など強カな火器が出回っており、安全確保こは限界があるとの指摘もある。
「失業者のためにも自衛隊の活動再開を期待する」。サマワのシーア派有力聖職者マード・アルワイリ師は二十三日、礼拝こ集まった信徒を前にこう訴えた。アルワイリ師の発言は、地元テレビでも放映された。発言の背景には60%以上といわれるサマワの深刻な失業者間題がある。
サマワの地元紙が三月末から約二週間かけてムサンナ州の男女二千人を対象にした世論調査では、陸自駐留を「支持する」との答えが49%で前回(一月)の約90%から半減した。同師は「活動が停止したままだと市民の期待は失望やいら立ちへと変わる」と懸念する。
サマワでは同市評議会の選挙が二十四日から始まった。市内の投票所を訪れた教師のダッハームさん(25)は「新しい評議会には街の再建を期待している。自衛隊には雇用対策を期待していたが何の変化もない」と不満を漏らした。
一方、派遣部隊が三月に子どもたちに文具を届けたサマワ市郊外のアル・ザウラ小学校では子どもたちがプレゼントされたクレヨンで絵を描いていた。サルタン校長(43)は「子どもたちは隊員と再会できる日を心待ちにしている」と語った。