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親子二代にわたって北朝鮮政策に大ドジをふんだ小泉の売国的拙速(グローバルアイ)
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投稿者 エンセン 日時 2004 年 6 月 25 日 09:57:37:ieVyGVASbNhvI
 

 
グローバルアイ 18号 親子二代にわたって北朝鮮政策に大ドジをふんだ小泉の売国的拙速


2004年6月23日 更新記事

空港で小泉を出迎えたのは金永日・外務次官だけ。
そんなに来たいなら勝手にこいや、というわけである。
首相みずからの訪朝と改正外為法・特定船舶入港禁止法案の廃棄、700億円のコメ支援、11億円にものぼる医療費提供の土産の成果は、5人の帰国だけだった。
その程度の成果は経済制裁をつづければむこうから勝手に転がり込んできたはずである。



金正日に対してオウンゴールをあたえた小泉首相の錯綜

 なぜ小泉首相はあわてて北朝鮮に飛んだのか。
小泉訪朝前、日本の北朝鮮政策は、一定の成果をあげてきた。
大量破壊兵器の拡散防止と金正日の資金源を断つべく、日米が、渋る韓国を説得しながらつみあげてきた国際協調体制が着々と成果をあげていたのだ。

 国家でも北朝鮮をターゲットにした「改正外為法」「特定船舶入港禁止法案」の審議が順調にすすんだ。
そのボディーブローがきいて金正日の姿勢が柔軟化する兆しも見えてきたはずだ。

 小泉がわざわざ出かけてゆかなくてとも、高官クラスの交渉で今回帰国した5人の拉致家族の帰還は十分可能だった。
大局観に立ち、金王朝が崩壊寸前に陥ったところで大量破壊兵器の完全廃棄を迫るのが政治家としてあるべき判断だったろう。

 じじつ北朝鮮は、改正外為法と特定船舶入港禁止によって追い詰められていた。

前回の訪朝以降、悪化した日朝関係が影響して昨年一年間で日本から北朝鮮への輸出は、前年比36%減、輸入も32%減だった。
特定船舶入港禁止法案が厳密に運用されれば、さらに貿易額が激減するはずとみられていた。
 
 経済制裁で日本からの収入が貿易だけで1000億円ほど減るとみられているが、このカードをうまくつかえば拉致家族の帰国どころか、拉致事件の全容解明を迫ることも十分可能だったろう。

 ところが小泉はこのカードをすべてドブに捨てて金正日にすりよっていった。
核兵器開発にふれず、アメリカの懸念を無視して金正日の要求を丸ごと容れた「平壌宣言」をむすんだばかりか5人の拉致被害者の帰国を「一時帰国扱い」にするドジをふんだ前回の二の舞以下ではないか。



経済制裁の解除で安泰となった金正日の暗黒体制

 誘拐犯から被害者を取り返すのに一時帰国も何もあったものではないが、前回、小泉は国交正常化の代償として賠償金の支払いを約束してきた、
さすがはこのときは世論がゆるさず、経済協力と国交正常化は凍結となったが、今回の訪朝は、それに輪をかけた大愚行だった。

 五人を帰国させるのにみずから首相みずから出かける必要はなかった。
わざわざ足を運んだのは、ポピュリストの小泉は、手柄をだれにも渡したくなかったからであろう。
国民の喝采を浴び、参院選へはずみをつけようという魂胆だったのであれば、そのノーテンキぶりと代償の大きさには唖然とするしかない。

 北朝鮮に援助する食料25万トン、医療費は11億円である、小泉は、崖っぷちに立たされた小泉に救いの手を差しのべた。
なかでも金正日がいちばんよろこんだのは、小泉が経済制裁をおこなわないという言質をあたえたことだろう。

 小泉の譲歩によってえた金正日の利益ははかりしれない。
一方、小泉は自分の手柄にするために訪朝し、核開発や行方不明者捜索のためのカードとなった改正外為法と特定船舶入港禁止法案を事実上の廃案とした。
これほどまでに大きい外交ミスは、だらしない日本外交のなかでも特筆ものである。

 日本はカードを自ら捨ててしまったため、結果として大勢の拉致被害者を見捨てざるをえなくなった。
小泉は、北が行方不明者の捜索に前向きだったと楽観論をのべるが、今回の訪朝を正当化する我田引水である。
日本人はだれも北の言葉などはなから信用していないことを、マヌケなことに小泉だけが知らないのである。



主導権を取り返した朝鮮総連の官邸工作

 昨秋、ミスターXルートがつぶれて以来、朝鮮総連は猛然と巻き返しをはかってきた。
その一つが対官邸工作だった。
一方、小泉も訪朝に意欲的だった。
イラクを電撃的に訪問する計画が「民間人の人質事件」で流れ、参院選にむけてアピールするネタが乏しくなったところに朝鮮総連からアプローチがあった。

 交渉前に飯島を立てたのは、福田前官房長官が小泉の拙速をたしなめたからである。
だが小泉はつっぱねた。
福田のとつぜんの辞任は年金問題だけではなく、そんな事情もからんでいたのである。

 もっとも、それまで日朝の交渉窓口になっていた<福田−田中−ミスターX>のラインは、昨年十月、対南工作の責任者でもあった金容淳書記の事故死によってすでに消滅している。

 小泉がラインの変更を決定したのは、山崎拓の進言をいれてのことである。
四月の初旬、平沢勝栄・山崎拓は、中国の大連市で鄭泰和・日朝交渉担当大臣と会っている。
小泉はこの会談で田中が鄭から「信用できない」と名指しで批判されていたことを知らされた。

 朝鮮総連の巻き返しがはじまったのは、ミスターXの影響力が消えて田中審議官の力がなくなったからだ。
総連は吉田というエージェントを使って平沢勝栄議員、山崎拓・全自民党副総裁をひっぱりだし、さらにはかつて総連経済部をに属し、貿易会社を経営している伊という商工人を使って官邸ルートに食い込んだのである。

 飯島秘書官が接触したのは「ミスターY」「ミスターZ」のラインである。
Y・Gのイニシャルでもよばれるこのキーマンは、本国の序列が朝鮮総連の許宗萬・責任副議長や姜錫柱・第一外交次官より上位にあるという。
在日中hs朝鮮総連の元幹部で秘密組織・学習組に属していたというが、現在、金正日と直接話しができる取巻きの一人にのしあがっている。

 Y・Gの下で指揮をとったのが許宗萬だった。
許も直接、金正日に会って話ができる数少ない人物。
今年の四月、許は金正日に対日工作の成果と総連の窮状を訴えている。
総連はこの数年、課税や特権の剥奪によって追い詰められてきた。
破防法が適用になれば組織そのもの存続が危うくなる。

 金正日が応じたわけは、北朝鮮もまた日本の強硬姿勢に譲歩せざるをえなくなっていたからである。
北の作戦は「家族帰国」というカードを最大限に利用して日本の制裁回避・撤回など、大幅な譲歩をもとめることに絞られた。

 だがこれはムシのよい話だ。
家族帰国は理の当然であり、それと引き換えに対北朝鮮制裁を解除するのでは辻褄があわない。
北朝鮮の利益が大きすぎるというより、日本政府がこれに応じれば、北朝鮮の「日本人を拉致しておいてよかった」という錯綜をゆるすことになる。

 日本は譲歩してはならないところだったが、手柄と人気取りを焦った小泉はダボハゼのように飛びついた。
まさに北の思うツボだった。
飯島秘書官は「八人全員の帰国は確実。さらに数人の行方不明者がくわわる可能性もある」と豪語したが、実際の帰国者は予定よりも三人少ない五人だったばかりか、安否不明者については「再調査する」という外交辞令のみ。
核開発にいたっては従来の主張を繰り返しただけだった。

 首相訪朝という最強のカードを使って経済制裁の中止、食料援助、医療費提供という至れり尽くせりで得たものはあまりには小さかった。
しかも、日本は北のご機嫌を損ねぬよう、四月に発足させた公安調査庁、警察庁警備局、警視庁公安部の精鋭からなる「拉致問題調査特別チーム」を同行させていないのだ。



5000億円の援助をもとめた鄭の図々しさ

 五月四日の午後三時、外務省の田中均外務審議官と藪中三十二アジア大洋州局長は、北京の高級ホテル「皇家大飯店」のスイートルームで小泉首相再訪朝のツメにはいった。
北朝鮮側の出席者は、泰鄭和・日朝交渉担当大臣と宋・北朝鮮外務省副局長ら四人。

 この協議に先立って四月下旬、田中審議官は、首相から「首相自身の再訪朝」「拉致被害者家族の八人の無条件・即時帰国」「平壌宣言の履行確約」の三つを「特定船舶入港禁止法案の撤回」「人道援助の提供」を条件に実現させるよう、指示をうけていた。

 この好条件を北が呑まないわけはない。
しかも核ミサイル問題や拉致問題へ新たな要求がない。
これでは経済制裁に追い込まれて交渉の場にでてきた北朝鮮に"白旗"をもって迎えたようなものである。

 図にのった鄭はこのとき5000億円の人道援助をもとめた。
これはアホな日本政府がのってくれば儲けモノという、いつものハッタリである。
これまで金丸信や村山富市、野中広務のような北朝鮮コンプレックスの持ち主がこのハッタリにのって国益を損じてきた。
北朝鮮にしてみれば「言ってみるだけの価値はある」というところだろう。

 結局、25万トンの食糧と1000万ドルの医療援助を国連経由でおこなうことになったが、北朝鮮にしてみれば、首尾は上々である。
拉致した人質の家族を帰すだけでこれだけのメリットがあるなら、拉致ほど儲かる商売はないということになる。



北朝鮮コンプレックスは無知な政治家が陥る職業病

 小泉が史上最悪の拙速に走った理由の一つが政局の不安だった。
おりしも国会では、小泉首相の年金未払い問題が表面化し、小沢一郎が民主党代表への就任を内諾、参院選にむけてにわかに政局が慌しくなってきた。

 もう一つの理由は小泉個人の北朝鮮への思い入れである。
近現代史を知らない戦後育ちの日本人は、近代朝鮮をつくりあげた日韓併合を侵略だと思い込んでいる。
その贖罪意識にくわえ、1958年から1984年のかけておこなわれた在日朝鮮人の帰国運動に「在日朝鮮人帰国協力会」の三人の代表委員の一人だった小泉首相の父親、小泉純也自民党代議士が奔走している。

 朝鮮総連や朝日新聞が旗をふったこの在日朝鮮人の帰国運動が悲劇に終わったことは周知の事実。
帰国者は差別と圧制に苦しみ、数十万人が収容所で餓死させられている。

 小泉がどういう心境で北朝鮮に同情的なのか、"変人"だけにわからないが、父親の小泉純也の影響があるのは間違いない。
本来なら拉致犯罪を指揮した金正日が、被害者の家族をともない、損害賠償金をたずさえて来日しなければならないのに、変人小泉はみずから足を運んで「食料・医療支援」を約束してきた。

 これではだれがみても身代金である。
拉致事件という国家犯罪に褒賞をあたえ、ちょっと歩み寄っただけで経済制裁法案と行方不明者の「捜索要求」をひっこめ、崩壊寸前の「金正日政権存続」に手を貸すようでは、もしも国交が回復した後、日本は、北朝鮮の下僕としてふるまわねばならなくなるだろう。



会談席上で金に脅かされた小泉

 首脳会談の席上、小泉が「十人の安否不明者」問題をもちだしたとき金正日は黙って席を立ったという。
このとき小泉はマッサオになったといわれる。
点数稼ぎに出かけた北朝鮮でそのまま帰ってくれば、小泉は参院選をまたずに失脚しかねない。
北朝鮮は、首相が年金未加入問題の回避と参院選対策でやってきたことは先刻承知である。
金正日はそれをみこして席をたったのである。
このとき、首相は金正日に頼み込んでもう一度席についてもらった。
これで勝負あった。
外交常識からいえば、このような不利な立場に追い込まれる可能性がある場合、みずから動くのは愚の骨頂である。

 小泉首相は五月二十八日、在日朝鮮人総連合会(朝鮮連合)の第二十回全国大会に、自民党総裁として祝意をつたえるメッセージを送った。
首相が、日本を「主体革命」の対象とする非友好的団体の総連に祝辞を送るなどということは空前絶後なことだ。
言うなれば地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教に小泉が祝意を伝えるようなものだ。
これは、徐萬述総連議長とのかねてからの約束だった。
首脳会議の橋渡しをするお礼に「特定船舶入港禁止条例」の撤回と、総連にたいする敬意を表明すること、というのがそれである。

 今後、朝鮮総連を北朝鮮の"外交窓口"にしたい小泉首相がさっそくこの提案にのった。
徐は「小泉首相は『制裁法』を発動せず、在日朝鮮人を差別することなく、友好的に対応する旨を表明した。朝・日関係をめぐる環境の大転換だ」ともちあげた。
政権のためなら国家の尊厳など眼中にない小泉にくらべ、国家忠誠を誓う総連の、ナントけなげなことか。

 日朝交渉再開の屈辱と悲劇はすでに山崎・平沢の非公式協議がおこなわれたときにすでにはじまっていた。
参院選むけのパフォーマンス、年金疑惑の目くらましというよこしまな動機で前倒しさせた「売国訪朝」この代償はあまりにも大きかった。


http://homepage3.nifty.com/globaleye/starthp/subpage01.html

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