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参院選公示…有権者、小泉政治にどう審判? (Yomiuri)ー恥知らず 日本を売って 名を残す
http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/1191.html
投稿者 ああ、やっぱり 日時 2004 年 6 月 24 日 18:21:29:5/1orr4gevN/c
 

参院選公示…有権者、小泉政治にどう審判?
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040624ia04.htm


「小泉政治」の賛否を問う舌戦がスタートした。24日に公示された参議院選挙。年金問題、自衛隊のイラク派遣、構造改革――次々と推し進められる政策に、有権者はどんな判断を示すだろうか。

17日間の選挙戦が始まった。

◆「よくやっている」◆

小泉首相の第一声は東京・渋谷のハチ公前広場。横づけされた選挙カーの周りを群衆が取り囲み、「改革の継続」を訴える熱弁に聞き入った。

人垣の最前列に陣取った渋谷区の不動産業、野島洋之さん(49)は前日、渋谷駅構内で起きた発砲事件の現場に立ち寄った。非常線が張られ、ものものしい雰囲気。頻繁に利用するターミナル駅の惨劇に背筋が凍りついた。

20歳と18歳の娘、そして妻の4人家族。子供たちには「自分の身は自分で守れ」と教えているが、不安は尽きない。

若者たちが集まる渋谷センター街。ハチ公前広場に通じるこの通りでは、今年3月から、10台の防犯カメラが稼働している。「こんな身近で……。本当に怖い時代になった」。そう語る野島さんの背後にも1台のカメラがある。

近くにいた渋谷区の主婦、高根沢節子さん(62)も「悲しい子供の事件が次々起こる。小泉さんはよくやっているけれど、何とかしてこの連鎖を断ち切ってほしい」と話した。

株価も上向き、統計上は景気回復の兆しが見えても、有権者の多くは実感を持てずにいる。

午前9時、演説会場に近い若者向けの職業紹介所のドアが開いた。午前中は利用者もまばらだが、午後には求人情報を検索できる40台のパソコンも、9席ある相談窓口も利用者でいっぱいになる。毎日500人以上が利用する。

「実効性のある景気対策を打ち出しているのは小泉さんだけ」。ひと月探しているが、まだ職が見つからないという品川区のアルバイト男性(28)がつぶやいた。

自民党結党以来の支持者という世田谷区の建設業、新館豊さん(80)は選挙カーを取り囲む人垣を目の当たりにし、「小泉政権の勢いはまだ続いている」と表情をゆるめた。売り上げはピーク時の半分。役員給与は3割、従業員は1割をカットしての苦しい経営が続く。

「変わり者と言われるが、それは信念の裏返し。改革には痛みが伴うと正直に言ったのは小泉さんだけだ。国難の時代を任せられるのは自民党しかない」

◆「負担伴う政策、野党には無理」◆

約30年前から公明党を支持しているというさいたま市の無職女性(75)は、同党の神崎代表が第一声を行うJR大宮駅西口に、1時間前の午前9時過ぎに現れた。参院選の最大の関心は、年金問題だ。夫の死後、遺族年金を受けている。「年金問題は今、改革しなければ、大変なことになってしまう。公明党と一緒ならば、小泉さんも何とか改革を成し遂げられるのでは」と話す。

また、さいたま市の男性会社員(63)は、「今後は年金問題で国民は痛みを負わなければならなくなるし、イラク問題でも自衛隊を派遣し続けなければ国際社会から見放される。こうした国民の負担を伴った政策ができるのは、小泉首相と公明党しかない。野党には無理です」と言い切った。

◆「言葉が軽い」「受け狙い」◆

民主党の岡田代表が「あのいい加減な小泉政権に対して、はっきりノーと言うチャンスが来た」と第一声を上げたJR新宿駅東口。腕組みをしてじっと見つめていた東京都新宿区の木下敏男さん(57)は、2月、祖父の代から続いた理容店を閉めた。低料金の店に押され、客足が遠のいたからだ。保険代理業を始めたいと準備しているが、先行きは分からない。妻は牛丼店にパートに出始めた。

生活の心配を抱えてから、小泉首相の国会答弁の「軽さ」に無性に腹が立つ。「こっちは少ない収入から何とか年金や税金を納めようとしている。政治家は『人生いろいろ』で許されるのか」。首相が標ぼうしてきた「痛みを伴う構造改革」にも、「あの人は痛みを引き受けていない」。

駅前交差点で選挙カーを見ていた、さいたま市の専門学校生太田遥さん(20)は服飾関係でPRの仕事をするのが夢で、「言葉の大切さ」にこだわる。長崎・佐世保の小学生がネットでのチャットの末に同級生を殺害した事件をみても「言葉のやり取りを見失った日本は危ないんじゃないか」と痛感している。「自衛隊派遣の必要性とか、もっと中身のある説明が出来る政治家じゃないと」と言い切った。

景気対策に対する声も厳しい。ハローワークで失業認定手続きをしてきたという新宿区の木村太郎さん(60)はこの春まで信用組合の支店長代理だった。「年金受給まで働かなきゃいけないけど、この年齢じゃ、なかなか」

選挙カーの前では、すし屋でパートをしている新宿区の主婦(43)が「高いネタを注文する客が少なくなった。昨年、小泉さんの演説を直接聞いたが、受け狙いはうまいけど、中身は何だったかさっぱり」。

この日、岡田代表の第一声が終わると、木下さんは「新しい仕事の準備がある」と人込みを抜け出た。「結果的に民主党政権でも生活は良くならないかも知れない。それならそれで構わない。どんな問題でも、丁寧に、誠実に説明をしてくれる政権が欲しいだけ」。木下さんは、念を押すように話して新宿駅を後にした。

◆「国民との信頼を破壊する政権…」◆

共産党の志位委員長は、大阪市北区の阪神百貨店前で、大阪選挙区の立候補者とともに選挙カーにのぼり、「年金、消費税、イラク問題、憲法。どの熱い争点を取っても、どの政党が伸びれば国民の願いがかなうか、事実を見極めて選んでほしい」と、40分近くにわたって熱弁をふるった。「国民との信頼を破壊する小泉政権に、選挙で厳しい審判を下そう」と呼びかけると、「ごまかし年金許さへん」「リストラやめて雇用増やそう」などと書かれたプラカードを掲げた支持者らから、大きな拍手がわき起こった。

◆「年金、自衛隊…流れ変えよう」◆

社民党の福島党首は午前10時25分、JR横浜駅西口で第一声。自らの改選だけでなく、党首として迎える初の国政選挙とあって、緊張した表情。それでも、選挙カーの上でマイクを握ると冒頭、「社民党に力をください」と連呼。そして、「強行採決した年金法案、自衛隊の多国籍軍への参加など、今の政治は暴走している。みんなで政治を変えていきましょう」と、集まった約150人の支持者に訴えた。
A(2004/6/24/14:58 読売新聞 無断転載禁止 )

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