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大正生まれはよいことなしで終わるのか、それどころか　いままで体験したことのないような野蛮な空気、地獄図が眼前に　という悪夢に　うなされる　今日このごろである。
やはり、わたしたち日本人は　も一度　戦争をやって　ひどい目にあわないと　目が醒めないのだろうか。

今度の場合は、一度戦って散々な目にあわされた米国の　尻馬に乗って味わうであろう戦争、　おそらく世界史始まって以来野蛮で地獄化した＜反テロ世界戦争＞ー実はまことにわがまま勝手な超大国＋有志連合の　横暴きわまる国家テロ戦争だーそういう馬鹿な戦争のお先棒をかつぐ浅はかさ、愚劣きわまる政策決定である。

そういう戦争がすでに始まっているなかでの　７月の選挙が　火の粉を少しでも振り払う最後の選択肢かもしれない。

しかし　多数の無関心層、無党派層は　はたして選挙場に行くことだろうか。何か白けた空気が私自身をも侵している。

これではいけない。みんなでなんとかしなくては・・・と思うのだが、この脚の重さ、ぎりぎりのくらし・・・。やれることといえば、この＜乱世世界史日々のノート＞を編みつづけることぐらい・・・・。

２００１年３月以来　大破局ｰ乱世世界史の拙い瞥見を続けてみると、世界はすこしずつ変ってきていることを感じる。「帝国」も決して鉄壁ではないことも見えてきた。

しかし私たちをとじこめている壁は　どうしようもなく厚く高く堅固だ。「安保ボケ」は　浸透しきっている。

ヒロシマ　ナガサキ　そしてあの沖縄の凄惨な戦い　私自身もいやというほど体験したあの全国非武装諸都市への無差別絨毯爆撃　を　国民全体が　も一度　思い起こしてみたらどうだろうか。

世界史の野蛮化･地獄化を　くいとめようとする自覚と抵抗が世界で起きている。　その自覚と抵抗を　少しでも　井の中の蛙になっている　私たち　のものに　できないだろうか。

世界史の野蛮化･地獄化ー世界の沈黙　の仲間入りを　続けていてはいけない。ましてや　お先棒をかついでいてはダメだ。

もっとましな　別の世界は可能だ。そういう別の世界を　なんとか　思索し　構想し　試作していこうではないか。

一人一人の多様多彩な日々刻々の抵抗を通じて。いうならば、＜第三世界＞をわたしたちのなかにつくっていこうではないか。

私たちの子孫のために、私たちの麗しい山河のために。

　　　０４．０６．２０　ブナ林便り編者

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