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【永田町一刀両断】
2004年6月15日 掲載
多国籍軍参加と年金データ隠しに批判噴出
参院選は無風で終わらない…
http://www.gendai.net/contents.asp?c=021&id=290
小泉首相は国内からは「ブッシュ大統領にシッポを振る忠犬ポチだ」と批判され、米国からは「金正日のメッセンジャーか」と批判されている。首相は日米首脳会談で自衛隊の多国籍軍参加を対米公約にした。
ある自民党三役は「首相は自らの厚生年金疑惑や、年金改革法の不評判を挽回しようと外交での得点稼ぎに熱心だが、危なっかしさが目立つ」と危惧し、別の幹部は「首相の暴走だ。外交を政略に使うのは邪道だ」と痛烈に批判している。与党の公明党も「これはおかしい。国内で議論も何もしていない」と不満の声を漏らす。
橋本元首相は「報道に目を白黒させている。その通りなら大変なことだ」と懸念を示し、古賀元幹事長も「多国籍軍への自衛隊の参加は初めてだ。国民にコンセンサスはあるのか、国会でどんな議論をしたというのか。日本の平和に危機感を持っている」と批判した。
民主党の岡田代表は「国民ではなく、ブッシュ政権の顔色をうかがう姿勢が象徴的に表れている」と反対を表明。同党の仙谷政調会長は「首相は憲法もイラク特措法も全く関係なしに、米大統領にポチのように約束した」と批判した。
その首相は日米首脳会談で、金総書記が米朝協議を「熱望」し、「米国と(のどが)かれるまでデュエットしたい」と言っていたとか、北朝鮮の核開発凍結に「検証を伴う」と明言したとか、金発言をそのまま「生」で伝え、米政府当局者は「首相はまるで金総書記のメッセンジャー」と驚いて、日本側に不安と不満を表明した。
自民党三役は「小泉首相は米、朝両方のポチになった。どこの国の首相だ」とあきれている。目立った成果もなしに、サミットから帰国した小泉首相を待っていたのは「年金改革法は情報隠しと後出しのかたまり」という批判の嵐だ。
日本人女性1人が産む子どもの平均数を示す「合計特殊出生率」が、02年の1.32から03年に1.29へ低下し、戦後初めて1.2台に落ち込んだ。これは政府の基本的な想定を外れる水準で、今回の年金改革で政府が公約した「現役世代に対する給付水準50%の維持」の前提が崩壊し、このままでは今回の年金改正法は、絵に描いたモチになる。
今回に限らず、政府は年金改革法の国会審議を通じて重要情報の「隠匿」「後出し」に狂奔した。国民は大事なことは何も知らされないまま負担増と給付削減の重荷を押しつけられた。おまけに自民党首脳は「まだまだ、この先、何が飛び出すか分からない不気味さがある」「参院選は無風で終わらない」とも言う。さてどうなるか? 参院選はあと1カ月に迫った。