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自民、争点ぼかしに躍起=年金・イラクでの逆風警戒−参院選
年金改革とイラク多国籍軍への自衛隊参加が7月11日の参院選での2大争点となりつつあることに、自民党が警戒感を強めている。いずれのテーマに対しても有権者の視線は厳しく、与党への逆風になる可能性が大きいためだ。そうした状況を反映し、同党からは「争点ぼかし」を狙った言動が出始めた。
「一元化を含めた社会保障制度の在り方を協議するとの民主党との3党合意を尊重し、より良い改革に向けまい進したい」。18日、小泉純一郎首相は参院選遊説のスタートとなった前橋市での演説で、制度見直しのための協議機関設置などに取り組む決意を訴えた。首相が、棚上げ状態になっている3党合意にあえて言及したのは、抜本改革への積極姿勢を見せることで、未納問題や年金改革関連法に対する世論の反発をかわすのが狙いとみられる。「年金」を最大の争点に据える民主党の「気勢をそぐ」(自民党幹部)思惑もありそうだ。
野党側が「憲法上疑義がある」と反対する多国籍軍参加をめぐっても首相は、17日の野党との党首会談で、国会での論戦を要求されたものの言下に拒否。岡田克也民主党代表を「何のための(党首)会談か」と怒らせた。
自民党参院幹部は、両課題の争点化を避けようとする与党内の空気をこう説明する。「参院選の争点なんてない。年金やイラク問題を選挙戦で訴えても、支持者には疑問が残るだけだ」。自民、公明両党がまとめた参院選の統一公約は「小泉改革」の実績を強調するものの、「長期的課題」との理由から、肝心の年金一元化には全く触れていない。
そうした中で、自民党内の一部には「年金もイラクもきちんと説明しないと、特に女性の支持者が離れてしまう」(森派幹部)と、「争点ぼかし」の効果を疑問視する声も出ている。
(了)(時事通信)
[6月18日21時3分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040618-00000948-jij-pol