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(回答先: 起訴見送りの方向 長官銃撃事件で検察当局(共同通信) ― 逮捕は何だんたんだ? 投稿者 シジミ 日時 2004 年 7 月 26 日 05:31:48)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040727it01.htm
1995年3月の国松孝次・警察庁長官(当時)狙撃事件で、殺人未遂容疑で逮捕されたオウム真理教元信者で警視庁元巡査長の小杉敏行容疑者(39)ら3人について、東京地検は拘置期限の28日に起訴を見送る方針を固めた。
警察の威信をかけて容疑者を逮捕した事件の全容解明は、再び暗礁に乗り上げ、その捜査手法が厳しく問われることになりそうだ。
小杉、教団元幹部の植村(旧姓・岐部=きべ=)哲也(49)、砂押光朗(すなおしみつお)(36)の3容疑者は、刑事処分を保留したまま釈放される可能性が高いが、嫌疑不十分で不起訴処分とされる選択肢も残されており、同地検は27、28日、東京高検、最高検と協議し、結論を出す。
別の事件で、爆発物取締罰則違反の疑いで同時に逮捕された教団元幹部の石川公一容疑者(35)も、起訴は困難とみられる。
小杉容疑者ら3人は、ほか数人と共謀し、教団に対する捜査を中止・かく乱させるために国松長官の殺害を企て、「氏名不詳の被疑者」が拳銃で4発を発射、うち3発を命中させて重傷を負わせたとして、今月7日に逮捕された。
しかし、実行犯はその後も特定できず、起訴への最大の障害となっている。3人が実行犯とどう共謀し、どういう役割だったか解明できないためだ。
小杉容疑者は、教団元幹部の端本(はしもと)悟被告(37)(上告中)に似た男と共に事件当日、国松長官の自宅マンション近くに向かい、自分のコートをその男に貸したと供述。コートからも犯行に使われた銃弾と同じ火薬成分が、わずかに検出された。
だが、小杉供述だけでは端本被告を実行犯と断定できず、現場付近での明確な目撃証言もない。検出された火薬成分も、逮捕状を取る際の証拠の一つにはなっても、弁護側の反証が予想され、証拠により高い信用性が求められる公判では決め手にできない。
また、肝心の小杉供述自体が逮捕後、以前と同様に「やはり自分が撃ったのかもしれない」「よく分からない」などと揺れ、植村、砂押両容疑者も容疑を否認。検察当局は「これまでに集まった証拠では公判を維持できない」との見解で一致し、捜査継続の必要性や警視庁の意向も踏まえ方針を正式決定する。
(2004/7/27/03:19 読売新聞 無断転載禁止)