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(回答先: 【ルーシー・ブラックマン】「これなら娘守れた」ルーシーさん父親が安全ビジネス(読売新聞) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 7 月 05 日 20:26:16)
「迷宮入り寸前」の遺体発見
2月9日、神奈川県三浦市の海岸洞穴内で見つかったバラバラ遺体は、昨年7月から行方不明になっていた英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(当時21歳)と判明し、事件は最悪の結末を迎えることになった。遺体が見つかった現場は、別件の婦女暴行容疑で逮捕され6度目の勾留中の織原城二容疑者(48歳)のマンションからわずか200mしか離れていない。
失踪から7ヵ月、織原容疑者逮捕からも4ヵ月がたち、一時は迷宮入りかと思われていた今回の事件だが、ようやく完全解決に向けて動き出した。昨年のサミットではブレア英首相からの依頼、父親をはじめとする家族の数度にわたる来日、懸賞金をかけてまでの必死の思いもあり、警察の威信をかけての捜査が続いていた。
「織原に対する1月26日の6度目の逮捕は、それまでの『準強姦』(婦女暴行)容疑ではなく、9年前のオーストラリア女性への『婦女暴行致死』容疑と一歩踏み込んだものでした。5回も続けて同じ容疑で逮捕を繰り返してきたことに批判があり、捜査陣としては手持ちの最後のカードでした。『このままでは迷宮入り』の声もあがり、2月5日から『もう一度、細かくやってみよう』ということで現場に戻ってようやく結果が出た。あの洞窟周辺は10月に一度さらっていましたが、深く掘ってみたら遺体が出てきたという訳です。9回裏2死でようやくヒットという感じでしょう」(社会部デスク)
遺体発見に当たっては、ルーシーさんが7月1日の午後3時と夜7時に織原容疑者の携帯電話を使って友人に電話をかけていたことが大きな要因になった。1回目は織原容疑者が滞在していた都内のホテル、2回目は逗子からと、具体的な場所がほぼ特定されていたからだ。
携帯電話はかけていなくても交信している
実は携帯電話の通話記録から発信地が特定できる。NTTドコモによれば、あくまで通話料金の算出、課金のためにこのシステムを使用しているというが、捜査令状があれば警察に対しても開示するという。では、かつての通話全てが知られてしまうのだろうか。
「通話記録は料金請求の元となるものですから、基本的に一定期間残っていると考えるのが普通です。とはいうものの、実際にどのくらいの期間残されているかはわかりません。また、これは料金請求時の通話明細として契約者に有償で提供されます。ただし実際の通話内容を録音するようなものではなく、電話番号、発信地、発信先、通話時間などのデータのみになります。会話の内容まで記録するためには、リアルタイムで録音する以外ありません」(モバイル系に詳しいライター江戸川氏)
携帯電話で位置情報を特定する仕組みはこうなっている。
携帯電話は製造される1台ごとに、あらかじめ「呼出番号」という固有の番号が振られている。契約された電話機には携帯電話会社のデータベース上でこの番号に対応する『電話番号』が割り当てられる。そしてデータベースには、氏名、住所など申し込み時に記入したものがそのまま登録される。
携帯の電源をいれると、「バリ3」などともいわれるように電波の状況が表示されるが、同時に最寄りの基地局エリア情報も受信している。このエリア情報を携帯側も自動的に基地局に打ち返している。つまり、通話しなくてもスイッチを入れるだけで携帯は基地局との間で情報を交換しているのだ。移動して違うエリアに入ると別の基地局との交信になり、「この携帯は○○のエリアにいます」という情報を勝手に発信しているわけだ。携帯に電話がかかってくる場合は、この情報に基づき、エリアの基地局から呼び出しがかかる。かける場合も同様である。そして基地局をコントロールしている交換局に残される通話記録にはこのエリア情報も含まれているため、どの電話からどの基地局を経由してどこにいつかけられたかは一目瞭然。一度電源を切ったり、圏外に出た場合、スイッチを入れると新たに基地局を探し、そこと交信をする。
このシステムは携帯でもPHSでも基本的に同じである。携帯は特定の基地局とのやり取りをしているので、現在のところ、位置を特定されないで通話を可能にするやり方というのは有り得ないのだ。
どの程度、位置を特定できるのだろうか。ある無線関係誌編集者はこう言う。
「NTTはデータを公表していませんが、基地局が密集していない地方でさえ携帯は2km、PHSは500〜600mまでは特定が可能です。基地局の多い都市になれば、メインだけでなくサブの基地局情報もとれるので、その範囲をさらに絞ることができます」
始終電話をかけまくっていた織原容疑者が7月3日の深夜、7時間にわたって通話をしていない時間帯があったが、その前後の通話記録は三浦市の基地局を経由していた。これが遺体発見につながっている。
とはいえ、交換局に残された通話記録は膨大であり、携帯キャリア関係者によれば、磁気テープに保存されていることもあって、解析はパソコンで検索をかけて一発というような簡単なものではないらしい。
織原容疑者に「極刑」は科せられるか
まさに、警察側の執念の遺体発見だったのだが、織原容疑者は未だにルーシーさん事件に関しては黙秘を通している。果たして警察は織原容疑者を「ルーシーさん殺害」で逮捕・起訴できるのだろうか。
今後の推移について、弁護士の安藤朝規氏は楽観していない。
「殺害方法がわかるまで、殺人罪での立件は無理です。バラバラで発見されたというのも、死んでからバラバラにしたのでしょうから、どんな方法で殺されたのかが問題なのです。今は死体遺棄、死体損壊ということで進めているのでしょう。殺害方法が特定できれば、状況証拠はそろっていますので、織原が犯人だと立証することはできると思います。彼の場合、完全否認ですから自白はないでしょう。現在は法医学も発達していますので、骨だけでも死因は大体わかります。もし、首を絞めて殺したのなら、その場合、首の骨が曲がっているということでわかります。刺されたりした場合も骨に傷がついたりします。ただ薬物の場合、胃などで吸収されて骨に何も残らないという性質のものでしたら、難しいのではないでしょうか」
一方、捜査関係者は自信たっぷりだ。
「近日中に殺人罪で逮捕します。日本の場合、間違いがないというところまで完全に調べてから逮捕に踏み切りますが、もちろん今回の事件も同じ。起訴して取り下げることはありません」
プリペイド携帯電話の匿名性、利便性に乗じて、さまざまな悪事を行ってきた織原容疑者だが、今回ばかりはその携帯電話に裏をかかれたということだろうか。
http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2001_02_14/content.html
スナッフフィルムの存在と日本における犯罪
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/87.html
ルーシー・ブラックマンさん事件周辺の謎の自殺者
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/97.html
織原被告が警察とマスコミに”宣戦布告”した声明文
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/102.html
廃刊した”週刊宝石”の最終号 「ルーシー事件」の記事全文
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/162.html