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(回答先: 元オウム幹部・井上被告に死刑 東京高裁、一審判決破棄(朝日) 投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 5 月 28 日 19:51:09)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040528ic08.htm
死刑を求刑されながら、1審で無期懲役となったオウム真理教元幹部の井上嘉浩被告(34)に対し、東京高裁は28日、極刑という厳しい判断を突きつけた。
麻原彰晃こと松本智津夫被告(49)から寵愛(ちょうあい)を受け、凶悪犯罪に次々と手を染めた弟子被告への2度目の宣告。死刑言い渡しの瞬間、井上被告はみじろぎもせず、主文を告げた裁判長に一礼し、傍聴席に向かって緊張が解けたような表情を浮かべた。
被告人席で静かに目をつぶり、判決理由の朗読に口を固く結んで耳を傾けていた井上被告。山田利夫裁判長から立つよう促され、「死刑に処する」と告げられても、動揺したそぶりは見せなかった。
地下鉄サリン事件で夫を失った高橋シズエさん(57)は判決後の会見で、安堵(あんど)の表情を浮かべ、「正当な判断で満足している。無期懲役では、本当に謝罪の態度を持ち続けられるか、不確かだったと思う」と話した。
井上被告は1審判決で、裁判長から「宗教に逃げ込むことなく、謝罪の日々を送るように」と諭され、東京拘置所で続けていた瞑想(めいそう)修行をやめた。弁護人は「修行で被害者の痛みが分かるという考えが誤りと気づき、罪の重さに苦しんでいる」と変化を強調するが、高橋さんには、井上被告が“帰依”の対象を松本被告から弁護人らに変え、うまく立ち回っているように思えてならなかったという。
一方、拉致事件で死亡した仮谷清志さんの長男実さん(44)は、井上被告と接見を始めた。今月17日の接見では、井上被告は「生きているのは申し訳ないと思う一方で、自分は生きたい。どうしようもない」と感情を抑えきれない様子だったという。「罪の重さを理解してくれれば、少しは癒やされる。遺族の思いを加害者に知らせることが、我々のできる裁きだと思う」。実さんはそう語っていた。
死刑判決に対し、井上被告弁護団は「反省も考慮されるべきで、客観的事情だけで量刑を判断するのは適当でない」と話し、栃木庄太郎・東京高検次席検事は「事案の真相を十分に解明した妥当な判決で、量刑も正当だ」とのコメントを出した。
(2004/5/28/13:58 読売新聞 無断転載禁止)