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イラクの中心で愛をさけぶ人たち
ボランティア活動に名を借りた「自分探し」の果て
青沼陽一郎 文藝春秋6月号
抜粋
「NGO(非政府組織)とかNPO(非営利組織)だろうと
ジャーナリストだろうと、名乗ったもの勝ち。規則も罰則もない
やりたい放題ですよ。」
あるボランティア関係者が、繰り返し流される3人の人質の映像を
前にぶっきらぼうに言い放った言葉が印象にに深い。
まさにこの言葉が、今回の事件を読み解く上でのキーワードで
あるように思えてならないのだ。
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要約部分あり
高遠が最初にイラク入りする際に、名古屋にあるNGOのレター(紹介状)を
その場で勝手に作ってしまった。普通は、こういったレターには紹介状が
必要です。そこで、十円玉を朱肉に押し付けて、認証印のかわりに
レターに押した。どうせ日本語も十円玉も当地の人にはわからないだろうからと・・・。
昨年4月30日のことだった。
「彼女には、病院の現状を調査する”指名”があったようです。」
(最初にイラク入りする際に同行していたカメラマン)
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NPO「NO!小型核兵器(DU)サッポロ・プロジェクト」の副代表
日色無人(41)が言う。
「私たちは、昨年4月に「アフガニスタン国際戦犯民衆法廷」の
公聴会を札幌でも開こうという運動を進めていたのですが、さまざまな事情で
ポシャってしまいました。しかし、集まった人たちの間で、このまま解散する
のはもったいないね、ということになり、何かテーマを見つけて活動を起こそうと
テーマ探しをしていた。ちょうどそこへ今井君がやってきて、劣化ウラン弾の話を
したんです。これはいい、ということで「NO!DU]が発足したのです。
組織を立ち上げることが先で、あとから目的が付いてくるという、常識的には
あべこべの顛末で、このNPOは立ち上げられた。
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高校生を市民運動、それも全面に押し出す
大平直也はNGO「イラク救済基金」の代表を務めるが、事件のさなかは
人質家族の世話人として、家族の行動を取りまとめていた。記者会見でも
家族の並びの末席にいて、時折テレビ画面にも登場している。
因みに、この「イラク救済基金」のホームページをのぞいてみると、
イラクでアドバイスをいただいている方」として高遠菜穂子の名前がある。
大平直也はかつての共産党の下部組織である民青の大阪事務所の
専従職員であり、昨年も民青の京都支部が大平を講演会に招いている。
ちなみに大平も前出の日色も「通称」で、なぜか本名ではない。
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今回の事件は日本ばかりではなく、世界中で報じられている。
ドイツのNGOで、リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー元大統領が代表を務め
募金などに加えて年間4千ユーロ(約51億円)の公的助成を受けて活動している
「行動!ドイツは支援する」の広報部長はこう言及している。
「紛争地でNGO活動家が単独で活動することなどありえない。
そんなことは”自殺的な冒険行為である””人道支援活動”ではないからだ。
他国のことをとやかく言うつもりはないが、日本のふたりの活動家の行動には
驚きを禁じえない。活動の舞台がリスクの多い国であればあるほど
NGOの活動も組織的に慎重かつ大胆にならざるを得ない。個人が戦場で”スタンド
プレー”するなどということは、その本来の意図がいかなるものであるにせよ、
NGOの根本的な活動の目的から著しく逸脱したものだ」