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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040504-00000113-mai-soci
和歌山県日高町で昨年10月に同県御坊市の男性(当時34歳)が車ごと漁港に転落して水死した事故があり、同県警は3日までに、保険金目的でこの男性に自殺を迫ったとして、自殺教唆、詐欺未遂容疑などで男性が当時同居していた無職男(35)の逮捕状を取った。男はこの男性への詐欺、傷害容疑などで逮捕・起訴されて和歌山地裁で公判中で、県警は近く再逮捕する方針。転落事故死は保険金目的事件に発展することになった。
調べでは、男性は昨年10月13日夜、転落。無職男が「(男性と)釣りに来たがコーヒーを買いに行ったまま帰ってこない」と漁港から通報し、約2時間45分後に海底の車内で遺体で見つかった。
その後の調べで、事故の約1カ月前に男が車の搭乗者の死亡時に保険金2500万円を受け取る自動車保険に加入していたことが判明。県警は、加入者が運転していなくても保険金を受け取れるかを男が保険会社に何度も問い合わせていた▽男性に自殺するような理由が見当たらない▽男性は当時、男に生活の面倒を見てもらっていて逆らえない立場だった――などから、男が保険金目的で男性に自殺を迫ったと判断した。
男は事故後に保険会社に保険金を請求したが、未払いとなっている。
県警は今年2〜3月、男性から計約720万円を脅し取るなどした疑いで男を逮捕。2人は96年ごろ勤務先のスーパーで知り合い、養子縁組もしていた。しかし、男性は事故の前、男に命じられて男のアパート横の物置で寝起きしていたという。(毎日新聞)
[5月4日3時4分更新]