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http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/news001.html
福岡県警の捜査費不正疑惑で、県警の内部調査チーム班長の渡辺達哉総務部長は二十日、県議会警察委員会で中間報告し、一九九八、九九年度の銃器対策課の捜査費、捜査用報償費について「事実と異なる会計書類が作成され、一部不適正な執行があった」と裏金づくりを初めて認め、謝罪した。請求手続きの大半に不正があり、支出面でも調査した計四百一件のうち百八十二件(約45%)の使途が確認できなかった。当時の課長は補食代、激励費に流用したと証言しているが、裏付けとなる会計書類は存在していないという。
警察が不正経理を認めるのは静岡県警、北海道警に次いで三例目。福岡県公安委員会は県警に対し、警察法に基づく監察指示を出し、県警は同日、広畑史朗本部長を長とする八十人態勢の調査委員会を発足させた。九八年度から〇三年度までの全部署の捜査(報償)費、旅費、食糧費、交際費の執行状況を年内をめどに調査する。
中間報告によると、県警は、裏金疑惑を証言した元警部が、庶務係長として銃器対策課に在籍した期間のうち、会計書類が残る九八年四月―九九年七月の経理を精査、当時の同課課長ら計三十七人から事情聴取した。
その結果、多くの捜査員が庶務係長が作成した下書き通りに会計書類を書くなどし、大半の捜査費が不正に請求されていたことが確認された。
支出面でも、計四百一件(約千七百三十万円)のうち百八十二件は裏付けとなる記録がなく、「(不正が疑われる)グレーと言わざるを得ない」(渡辺部長)と結論付けた。残る二百十九件は捜査記録などから、結果としては実際に捜査に使われたと判断したという。
当時の課長三人は「捜査費を個人的に使用したことはない」と私的流用を否定。捜査員の張り込み時の補食代や激励費に流用したことは認めた。ただし、現時点で証言に合致する会計書類は見つかっていない。捜査費が旅費の一時立て替えに流用されていたことも確認されたという。
旅費百五十九件(約五百八十一万円)については、現時点で不正はなかったと報告した。
県民に深くおわび
広畑史朗・福岡県警本部長の話
これまでの調査で、銃器対策課の捜査報償費に不適正な執行が認められたことは、誠に遺憾であり、県民の皆さまに深くおわび申し上げます。今後、公安委員会の管理の下に、他の所属につきましても厳正な調査を実施するとともに、治安の回復に全力で取り組み、信頼回復に努める所存です。
中間報告の骨子
【捜査費】
当時の課長は、捜査(報償)費を捜査員への補食代・激励費として交付したと述べているが、これに合致する会計書類がなく、事実と異なる会計書類が作成されていた。
当時の捜査員の多くは、捜査(報償)費の執行事実を認めているが、現時点では、一部確認できないものがある。
捜査(報償)費を旅費の一時立て替えに流用していた、などから一部不適切な執行があったと認められた。
【旅費】
現在までの調査では、適正に執行されていたと考えられる。
福岡県警の捜査費不正流用疑惑
県警を退職した元警部が3月5日、銃器対策課庶務係長在職時の1995年11月―99年8月、計約6600万円の裏金づくりに関与したと証言、疑惑が表面化した。証言によると、架空の捜査協力者への謝礼を装う手口やカラ出張で裏金をプール。課長、次席管理官の毎月5万―20万円の手当などに課長の裁量で使い、課長の転勤時に残る全額がせんべつとされたこともあったという。県警は3月8日、総務部長を班長とする調査チームを設置して内部調査を開始。市民オンブズマン福岡の住民監査請求を受理した県監査委員も監査を進め、当時銃対課に在籍していた別の現職警部補が裏金づくりを認める回答をしている。