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(回答先: Re: 北海道警裏金疑惑(1)―闇から闇は許されない― [JANJAN] 投稿者 Kくん 日時 2004 年 4 月 10 日 16:22:32)
Kくん(さん)お返事有難うございます。(2)が出ました。
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3月19日、北海道議会予算特別委員会で、道警の裏金疑惑をめぐる集中審議が行われた。
その中で道警の芦刈勝治本部長は、新年度から新たに専従体制を取り全道で特別調査を実施すると発言した。だが「調査中、把握できていない」などと、前回と同じく疑惑の核心部分については答えようとはしなかった。
その日午後に質問に立った、民主党・道民連合の沢岡信弘議員は、裏金づくりの実態を告発した原田宏二元道警釧路方面本部長と2月下旬に面談し聞き取った内容を、質問の中で明らかにした。
原田元道警釧路方面本部長が関わった接待・懇親会は、1990年4月からの旭川中央署長時代の120回、1991年10月からの道警本部防犯部長時代に257回、1993年10月からの釧路方面本部長時代187回に上った。
警察庁幹部や、道警上層部を接待した他、地域の各種団体との懇談会もあった。そして、原田氏は「こうした会合で飲食代を自費で払ったり、必要な予算措置の決済をしたりした覚えはない」と話したそうだ。
また、共産党の大橋晃議員は質問の中で、2002年の道議会で論じられた、2001年8月29日帯広警察署において、架空のアジト費や領収書で捜査用報償費5万円を、不正に支出したとされる疑惑について、改めて再調査が必要であると指摘した。これに対して芦刈本部長は「道公安委員会の指示があれば、全道調査の項目に組み入れる」と答えた。
道議会民主党・共産党両会派・地元マスコミと道民は、このままでは事実解明が困難だとし、議会に100条委員会の設置を強く望んだ。前述の原田元道警釧路方面本部長は「100条委員会でないと証言を裏づけるデ―ターは出せない」としていたし、それとは別の会見で、原田氏の次に内部告発した斎藤邦雄元道警弟子屈署次長も「100条委員会でないと持っているデータ―は出したくない」と発言していた。
だが3月24日に開かれた第1回定例道議会最終日に、民主党・道民連合と共産党が提出した事実解明に向けての100条委員会設置決議案は、自民党・公明党・フロンティア3会派の反対多数で否決されてしまった。これを受けて道警芦刈本部長は「年内には調査を終えたい」とコメントした。ということは「調査には年内いっぱいかけますよ」と言いたいのだろうか。
なぜ自民・公明・フロンティア3会派は幕引を図ったのだろう。このように不正な税金の支出を徹底して追及してほしかったのだが。道民感情としてはとうてい納得できるものではない。
なぜの答えを見つけたくて、撮っておいた当日のビデオを何回か繰り返し見てみた。それは3月4日に行なわれた道議会総務委員会集中審議において、冒頭に行なわれた委員長質問に対し、原田元道警釧路方面本部長が答えた中にヒントがあるのではないかと感じた。この発言は「北海道警裏金疑惑」(1)ですでに紹介した以下の部分である。
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「私が道警本部防犯部長時代、どうしてもと頼まれ、たった1回だけ出席した平成13年(2001年)12月の歳末特別警戒後に夕食会名目で道議会総務委員会委員と懇談した時のことだった……」「その際《印象に強く残る出来事》がありまして、私の印象に鮮明に残っている……」
「私の《データ》にもそのことが《記載》されている……」
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この《 》部分は何を意味しているのか。100条委員会設置決議案を、自民・公明・フロンティアの3会派が、道民感情に反し否決した理由がここに隠されているのではないのかと、強い疑問を持った。自分の疑問にまさかと思いつつ、このままでは闇から闇へ葬られそうだと感じた。それは許されることではないだろう。
道民の負託に応え、疑惑解明の先頭に立つべきはずの高橋はるみ北海道知事の動く速度は、道警と一緒に見える。
斎藤元道警弟子屈署次長が勇気を持って告発に至ったのは、高橋知事の「他にも、原田さんに続き公開の場へ出てきて、実名で告発してほしい」との言葉を聞いたからだと言われている。
原田氏・斉藤氏の勇気を持った告発を無駄にしないためにも、道政トップとしての責任が問われているはずだ。
3月19日に全国市民オンブズマン連絡会議が発表した「全国情報公開度ランキング」で、北海道は前回の22位から43位まで転落した。今回道議会で行なわれた、道警裏金疑惑についての審議が不誠実だったことが大きな理由だろう。道民にとって不本意なことだ。
関連記事:「北海道警裏金疑惑」(1)―闇から闇は許されない―
(岩崎信二)
http://www.janjan.jp/government/0404/0404072903/1.php