現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件12 > 652.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
和歌山市の毒物カレー事件で、殺人などの罪に問われ、1審・和歌山地裁で死刑判決を受けた元保険外交員・林真須美被告(42)が、大阪高裁での控訴審で、カレー事件当日の行動などについて供述することが12日、わかった。
弁護側が会見し、被告人質問を申請することを明らかにした。
真須美被告は捜査段階から公判を通じ、一貫して黙秘を続けてきたが、死刑判決を受けたことで、「カレー鍋にヒ素を混入させる機会はなかった」と自ら供述し、改めて無罪を求めるべきとの結論に達した。
今月20日から始まる控訴審では、真須美被告の供述を巡って、検察、弁護側双方が再び激しい攻防を繰り広げる見通しとなった。
被告人質問は、第2回公判から複数回を予定。カレー事件当日の真須美被告の行動から質問に入り、その後、夫の健治受刑者(58)(詐欺罪で有罪確定)らに対する殺人未遂事件など事件全般についての質問を行う。
真須美被告は逮捕直後から黙秘。健治受刑者の公判では、証人として冗舌に証言したが、弁護側はカレー事件の公判での供述拒否を決め、被告人質問を申請せず、検察側による被告人質問では、無言で通した。
しかし、1審判決は、カレーの調理や、鍋の見張りをしていた主婦らの証言など状況証拠をもとに、「被告にしか混入の機会はなかった」と結論付けた。
このため、弁護側は「被告が1人でいた時間帯はなく、混入は不可能」(控訴趣意書)として改めて無罪を主張するには、最後の事実審理となる控訴審で、被告本人の供述が不可欠と判断、真須美被告も「話します」と決断したという。
弁護団は「主婦らの法廷証言などには変遷が見られ、信用性に疑問がある」としており、20日の控訴審初公判では、被告人質問のほか、主婦らの捜査段階での供述調書なども証拠申請する方針。
小林つとむ弁護団長の話「死刑判決の重みを受け、立証方針を見直した。あらゆる手だてを尽くし、無罪を求めたい」
(2004/4/12/15:06 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040412i207.htm