現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件12 > 630.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
昨年1年間に児童(18歳未満)が虐待で死亡した事件は41件、被害者は42人に上り、うち8事件は関係行政機関や警察が虐待の事実やその疑いを事前に把握しながら防げなかったことが警察庁の調べで8日、分かった。関係機関が一時保護や警察への通報など必要な措置を取らなかったり、警察も積極的に事件化しなかったなどの実態が浮かび、同庁は結果を全国の警察に通達し、同種事件の防止に役立てるよう指示する方針。
8事件についての機関別の把握状況は、児童相談所が全事件を知っていたほか、▽市や区の担当課5事件▽警察4事件▽病院、保健所(保健センター)各3事件などだった。警察は、児童相談所への一時保護の通告や保護の際の援助のほか、相談所からの相談に乗ったり、一緒に安全確認を行う形で関与していた。
千葉県佐倉市で昨年7月、女児(5)が父(36)と内妻(37)に暴行された傷害致死事件では、児童相談所が保育所や市の担当課との調査で1年間に14回以上のけがやあざを確認しながら、一時保護や警察への相談はされなかった。同県我孫子市で11月、女児(5)が祖母(53)と母(28)に虐待された傷害致死事件では、約2年半で3回の一時保護が行われ、最後は警察も立ち会ったが、祖母らの抗議で保護を解除した8カ月後に命を失った。
これらを踏まえ、同庁は、児童相談所などの関係機関に対しては、被害児童の速やかな安全確認と必要に応じた一時保護のほか、保護の解除には慎重な判断が必要と指摘。また、被害児童が自ら警察に通報することは事実上不可能で、虐待が継続的と認められる場合は積極的に警察に通報するよう求めている。
また、警察にも相談を受けるなど関与した事案に継続的に関心を持つことや、内容に応じて適切に事件化するよう指示した。さらに、関係機関が集まって個別の虐待事案への対応について協議する「児童虐待防止ネットワーク」を有効活用する必要性をあげ、警察も積極的に参加するよう求めた。【窪田弘由記】
毎日新聞 2004年4月8日 13時42分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/bebe/news/20040408k0000e040070000c.html