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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040407-00000001-mai-l14
◇検察側「十分審理し確定」
1971年に三浦市で起きた一家3人殺害の「三崎事件」で死刑判決を受けた荒井政男死刑囚(76)=東京拘置所に在監中=の再審請求が6日、動き始めた。青木孝弁護士ら再審請求の弁護団が横浜地裁横須賀支部と横浜地検横須賀支部を訪れ、靴跡に関する調書を調べた。一方、検察側は「十分審理し死刑が確定しており、再審にはあたらない」と自信を示す。【網谷利一郎】
弁護団の調査は約3時間に及んだ。現場に残された荒井死刑囚の大きな長靴の足跡の下に「真犯人とみられる靴の足跡」があり、それを確認するのが目的。裁判所では証拠として保存されている荒井死刑囚の当時の長靴を写した。検察庁では靴跡の鑑識写真を記録し、調書を見た。
弁護団は13年間に再審理由の補充書を3通提出しているが、裁判所の再審開始の決定は出ていない。毎月1回、東京都内の弁護士事務所に集まり、証拠探しを続けてきた。被害者家族のうち、2階から逃げて助かった息子(当時、中学2年生)の証言を確かめるため、関西に住む息子を訪れ、聞き取り調査もした。
支援の山際永三・事件と報道連絡会事務局長は「荒井死刑囚は糖尿病が悪化し失明状態で、残された時間はあまりない。6月には三崎の現場を再訪する」と話す。
青木弁護士は「事件直後に荒井死刑囚が現場を訪れたが、その直前に男が現場から出ていった、と証言している。今回、鮮明な二つの靴跡の写真が入手できた。下に真犯人、その上に荒井死刑囚の足跡がついたと証明されれば、新たな有力証拠になる」と説明する。
一方、検察側はすでに「控訴審でも現場検証をするなど、十分な審理を経ており、確定判決はゆるぎないもの。再審開始にはあたらない事件」との意見書を出している。
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■ことば
◇三崎事件
1971年12月21日夜、三浦市三崎の食料品店で夫婦と高校生の娘の3人が殺害された。5日後、知人の荒井政男死刑囚が「借金の申し入れを拒否され、カッとなって包丁で殺害」として逮捕された。公判では否認したが、1審(76年9月)、控訴審(84年12月)とも死刑。最高裁(90年10月)で確定した。弁護士らが91年1月に再審を申し立てた。(毎日新聞)