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「収容されると自殺の恐れがある」と診断されたアフガニスタン難民申請者を東京入国管理局横浜支局が病院で待ち受けて収容を強行、本人は連行中にナイフで自殺を図り、重傷を負っていたことが分かった。入管側は病院に引き返して3時間に及ぶ手術を受けさせ、再び連行して収容した。弁護士らは「自殺未遂を招いたのは入管の責任だ」と抗議している。
難民申請をしたが認められず、退去強制令書が出ていたアフガンの少数民族ハザラ人の男性(50)=神奈川県海老名市=は今月10日、入管への出頭通知を受け取った。男性は本国での迫害や日本での経験が原因で心的外傷後ストレス障害(PTSD)や十二指腸かいように苦しみ、3日にはうつ病で通院中の病院から「収容は悪化を招き、自殺の危険性が生じる」との診断書が出ていた。
依頼を受けた弁護士が8日、収容に備え診断書などを入管に郵送したが、入管側は直ちに返送。弁護士は10日夜、改めて診断書をファクスで送り「17日、平塚市内の病院で診察を受けるまでは出頭できない」と伝えた。
入管は逆に病院前で張り込み、17日午後、男性を拘束。横浜支局に向かう車中で、男性は持っていたカッターナイフで右上腕、左太ももを刺した。入管職員らは病院に引き返し、整形外科で縫合手術を受けさせた。
傷は腕が13センチ、足が8センチ、筋膜に達する深さで全治1カ月。「服はぼろぼろ血まみれの興奮状態で戻ってきた」と病院関係者は証言。が、入管は手術後、男性の主治医にも連絡しないまま、横浜支局に連行した。
弁護士は18日午後、横浜支局に駆けつけたが、男性は同日朝、茨城県の東日本入国管理センターに移送されていた。19日に面会した身元引受人によると、男性は車いすにのって足の痛みを訴え、ほとんど食事を拒否。衰えていたという。
〈大庭文男・法務省東京入管局横浜支局総務課長の話〉 東京高裁で収容を認める決定も出ており、法に基づき淡々とやらせていただいた。本人の精神的な疾患も含め諸般の事情を考慮し、通常より多い4人の職員で出向き、慎重を期したが、人権上戸外で身体検査もできず、予想外の事態が起きた。
(03/26 06:15)