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2004/03/27
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◆北海道議会は百条委員会設置を見送り
北海道警の裏金問題では元釧路方面本部長の衝撃的な証言を得たにもかかわらず、道議会は百条委員会設置を見送った。
今回、警察庁の通達で監査委員の要請に応じて捜査員聴取ができるようになったことで、この問題に一定の歯止めはかかったとも言えよう。これまで警察の闇を追及してきたオンブズマンの活動の成果である。
だが、証言によれば道警幹部すべてが不正に関わり、組織的に長期間続いている問題に対して、道警幹部の道議会での答弁には、一部警察署のごくごくわずかな不正を認めて終わりにしたい様子がまだある。
自ら関わった実態のメモを百条委員会であれば示すことができると言っていた証言者の出る場は葬られてしまった。
真相解明を期待していたのは道民だけではないだろう。いいかげんに認めて出直すチャンスという気持ちでいた、現場の警察官のためいきも聞こえてくる。
元本部長の証言の詳細は以下で読むことができる。
http://www5.hokkaido-np.co.jp/syakai/housyouhi/document/20040305_g.html
31年間裏金つくりに関与してきた人が道民への謝罪と、道警の負の遺産の清算を願って、決意して述べた証言である。
この中には、たとえば
「正規の手続きで報償費を捜査協力者に支払う決裁をしたことは一度もない」
「会計検査院の検査の時は警察庁や道本部会計課職員が(偽装が発覚しないよう)指導に来た」というような証言と並んで、
「裏金は道議の接待にも使われていた」という証言もある。
道議会はなにをためらったのであろうか。
◆高知県知事は県警にまかせていると消極姿勢
一方、高知県警の同じ裏金問題では、橋本大二郎知事の消極姿勢が県民の間では不審がられている。
自らが、平成3年の知事選での資金疑惑を抱えているのでは、橋本知事に県警追及を期待してもムダということかというのが、もっぱらのうわさだ。
3月23日には関西の右翼団体が90台の街宣車をつらねて高知市に集結し、知事弾劾のデモをし、県警は県庁の警備を固めるために大阪府警や四国他県警に応援を求めるほどであった。
まさか、それと県警への監査請求をしないことは関係ないでしょうねと、確かめたくなるぐらいだが、地方政治の変革を掲げたからこそ人気もあっただろう人が、よどんだ流れを浄化することに消極的でいいのか。
議会にしろ、知事にしろ、疑惑解明に及び腰では、痛くない腹もさぐられるのは当然である。そうした不徹底さでお茶を濁すことは、どれだけ住民の期待を裏切り、政治不信を助長するものなのか、選挙で選ばれた人々たちはもっと考えるべきだ。
サボタージュに等しい行為は、支持者への信頼の裏切りとしていつかは自らに返ってくる。
参考記事:橋本・高知県知事に選挙資金疑惑
(水沢健彦)
http://www.janjan.jp/area/0403/0403252437/1.php