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(回答先: 回転扉における技術的有用性についての資料 投稿者 一般人 日時 2004 年 3 月 27 日 22:14:21)
回転扉や煙突効果の利用は本当に有効なのかと言う疑問(都市の高度利用の問題)
なるほど回転扉は色々な意味で非常に重要な機能を果たしているように思える。
しかしながら、高層建築にすることの自明性やアトリウムの必要性がなければ元々回転扉等いらないのではないかとも思える。そう考えると
たとえば、高層建築のエレベーターシャフトの煙突効果には、火災時における上昇気流の発生とそれによってもたらされる高温化という危険性がある。(911のWTCもこの効果が働いていたのではないでしょうか)
高層建築にすることによって、建築基準法や消防法その他の規制がかかりこれをクリアするための方法が必要になる。
そこで火災時に煙突効果を食い止める為に、防火扉や防火シャッターが取り付けられることになる。高層建築にすれば設備コストや設備を取り付けるために大幅にスペースをとられたりすることになる。他にもスプリンクラーや避難階段の設置等いろいろなものが沢山ついてくる。つまり、空間的には高度利用でなく、低度の高層利用でしか無くなってくるわけである。ボイドコアによる高層建築の自然換気など高層建築の無駄からすればエコでもなんでもない。それどころか、一敷地における容積の集中やエネルギーの集中による危険性をもつことになる。
そのかわり、シャッターメーカーをはじめとする建設関連のメーカーは法律の恩恵を受け生産に勤しむことが出来るわけである。(メーカーと法律との関係性を考えてみたくもある)
つまり、今回のことで言えばエレベーターシャフト・防火シャッター・回転扉はワンセットで考える問題であり、回転扉単体の問題ではない。そしてさらに高層建築そのものの無駄と危険性をもう一度問い直す必要があるのではないだろうか。
民間と言うことで六本木ヒルズについては百歩譲って「ご自由に」というところではあるが、これが(たとえば山形県の等で行われている)地方公共事業などの高度利用再開発の場合には、このような事故からも、ひとつの表象的な疑問として投げかけ、背後にある無駄や危険ついて、空間利用の自明性と共にその実体について問いたいところである。
本当に必要であれば、アトリウムも、高層も良いだろう。そして、その必要な機能が美しくまとまっていればそれがデザインというものである。しかし、ただの格好つけであるならばそれはデザインではなく、華美な装飾であり、そのようなものはいらない。
その意味で、六本木ヒルズのアトリウムなどはその機能性というよりも外から見た見栄えに主体があり、回転扉と共に華美な装飾であると考えてもよいとおもう。