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児童8人が犠牲になった大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の乱入殺傷事件の宅間守死刑囚(40)が大阪地検の取り調べに供述した調書の全容が判明した。公判では最後まで謝罪の言葉はなかったが、取り調べ段階では、事件を起こしたことを後悔する言葉を述べ、現場検証では教室前で合掌していた。宅間死刑囚の死刑確定から26日で半年たつが、調書からは、宅間死刑囚が逮捕後、次第に自虐的になっていく心情がうかがえる。
大阪地裁の死刑判決(昨年8月)確定後の先月、毎日新聞は刑事確定訴訟記録法に基づいて、大阪地検に検察官調書の開示を請求、認められた。
調書によると、宅間死刑囚は逮捕から約1カ月後の調べで、現場検証に立ち会った時のことについて「何人もの子どもを殺した現場はやはり怖い。しかし、関係のない子どもの命を奪い、申し訳ない気持ちで、一生懸命に(警察に状況を)説明した」と供述。最初に侵入した教室の前で合掌した、と述べている。
一方、逮捕直後は精神障害を装っていたが、そのことについては「事件の大きさに怖くなり、自分のやったことを真正面から見たくなかった」と打ち明けた。さらに「こんな事件を起こさなければよかったと後悔している」と供述していた。
事件から2カ月後の01年8月、「最悪のことをした」などと弁護士に書いた手紙の内容が報道された。しかし、宅間死刑囚は、翌9月の起訴の直前、「本心から被害者の冥福を祈ったりする気持ちでない。子どもより3番目の元妻を殺した方が満足感があったかもしれない」と供述、手紙の内容を撤回した。
宅間死刑囚はその後、公判で「死ぬことはびびっていない」などと遺族感情を逆なでする発言を繰り返し、謝罪は一切しなかった。判決公判冒頭には、遺族を中傷するような不規則発言をして退廷させられた。弁護団は死刑判決を不服として控訴したが、宅間死刑囚は約1カ月後に控訴を取り下げ、死刑が確定。昨年末、支援していた女性と獄中結婚した。【田中謙吉】
[毎日新聞3月26日] ( 2004-03-26-03:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040326k0000m040154001c.html