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福岡市の一家4人殺害事件で、強盗殺人罪などに問われた中国人元専門学校生、魏巍被告(24)の公判が23日、福岡地裁(陶山博生裁判長)で開かれ、一家殺害事件の審理が始まった。魏被告は他の実行グループの殺害行為や死因については「知らない」とした上で、「妻を浴槽に押し付けたり、子供の顔に枕を押しあてたりした。そのほかは間違いありません」と述べ、起訴事実を大筋で認めた。
検察側は冒頭陳述で、魏被告らが一家に数千万円の預金があると考え、一家をロープで殺し遺体を山に捨てるため、ツルハシや作業服を購入。翌朝にキャッシュカードで金を引き出すことを計画していたことを明らかにした。
実行グループの元日本語学校生、王亮(22)▽元私立大留学生、楊寧(23)両容疑者は、中国公安省が逮捕しており、検察側は同省が作成した供述調書を証拠として申請する。弁護側が同意しない場合、検察側は取り調べに同席した日本の捜査官を証人申請し、容疑者が自分の意思で供述したことなどを立証し、地裁に証拠採用を求めていく方針。
起訴状によると、魏被告は王、楊両容疑者と共謀し昨年6月20日未明、福岡市東区馬出(まいだし)4、衣料品販売業、松本真二郎さん(当時41歳)方に押し入った。妻千加さん(同40歳)、長男海(かい)君(同11歳)を殺害し、帰宅した真二郎さんを脅して現金約3万7000円と通帳17冊を強奪。長女ひなちゃん(同8歳)も殺害し、ネクタイで首を絞め仮死状態となった真二郎さんら4人に鉄アレイなどの重りを付け、博多湾の海中に投げ込んだ。
事件は昨年6月20日午後、4人の遺体が見つかり発覚。重りの鉄アレイを購入した人物の似顔絵から王容疑者の関与が判明した。福岡県警は周辺捜査から同年8月、仲間の魏被告を別件の傷害容疑で逮捕したが、既に王、楊両容疑者は中国に帰国していた。
【中尾祐児】
[毎日新聞3月23日] ( 2004-03-23-11:21 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040323k0000e040034000c.html