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4年前に北海道で起きた恵庭OL殺人事件の控訴審が始まりました。一審で懲役16年の判決を受けた大越美奈子被告(33)の弁護側は、改めて無罪を主張。アリバイなどを立証するため、新たな証拠を提出しました。
事件は2000年3月、まだ雪が残る北海道恵庭市郊外の農道で起きました。苫小牧市の会社員・橋向香さん(当時24)が絞殺後に焼かれた状態で見つかり、2カ月後、会社の同僚だった大越美奈子被告が、殺人と死体損壊の罪で逮捕・起訴されました。しかし、物的証拠はほとんどないうえ、弁護側は大越被告にアリバイがあると訴え、一貫として無罪を主張。45回に及んだ公判で、検察側と真っ向から対立しています。そして、去年3月、一審の札幌地裁は懲役16年を言い渡しました。
22日から始まった控訴審で、無罪を主張する弁護側は一審判決の破棄を求めました。また、アリバイなどを立証するため、新たな証拠を提出しました。炭化した遺体の状況について、一審判決は「大越被告が、購入した10リットルの灯油を使って焼いた可能性が高い」と認定しましたが、弁護側は「10リットル程度の灯油で短時間焼いても、遺体は炭化しない」と反論。人間と極めて近い結果が出るブタを使って行われた解剖生理学での実験結果を証拠として出しました。弁護側は、一審判決が認定した犯行時間帯の午後11時5分から10分の直後の午後11時28分に、大越被告が恵庭市内のガソリンスタンドにいたことを証明するビデオテープを新たに証拠申請しました。検察側は、そのテープを証拠として提出するかどうかを留保しましたが、一審判決は、遺体発見現場からガソリンスタンドまで早くても23分と認定しているため、弁護側は「犯行は不可能」と指摘します。さらに、遺体の状況などから、「女性単独での犯行は不可能」などとする法医学の鑑定書も提出しました。
一方、札幌高検は「一審判決は妥当」として、控訴棄却を求めました。有罪か、それとも冤罪(えんざい)か、高裁が新たな証拠を採用し、どう認定するか、注目の控訴審が始まりました。
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/index3.html?now=20040322200145