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島根県は十五日、米軍機の低空飛行訓練によるとみられる被害が、同県桜江町で発生したと発表した。被害は学校の窓ガラス破損や民家の蛍光灯カバーの落下など。県は在日米軍司令部司令官などに再発防止を、外務大臣に県民の不安解消へ向けた適正な措置を求める要請文を送った。
県によると、今月十日午後四時ごろ、桜江町から米軍機低空飛行の衝撃波が原因とみられる爆音と被害が、同町から報告された。
被害状況は、桜江中学校の図書室の窓ガラスが一枚割れたほか、民家一軒で蛍光灯のカバーが落下し、別の民家で窓ガラスにひびが入った。けが人はなかった。
県は同日、広島防衛施設局に事実関係を照会。同局から十二日に連絡が入り、「米軍岩国基地(山口県岩国市)から十日同時刻ごろ、米軍機が桜江町上空を飛んでいた」という事実が判明した。
このため、県は十二日、在日米軍司令部司令官と岩国基地司令官に対し、再発防止を要請する文書を送付。川口順子外相へは飛行訓練の実態把握や低空飛行の中止など、適正な措置を求める文書を送った。
広島防衛施設局は「飛行と被害の因果関係について米軍側と協議していく」としている。
桜江町では二〇〇一年三月にも同様の被害が出ている。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/2004/03/16/06.html