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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040313-00001051-mai-soci
静岡県警警務部総務課の95年度の不正支出問題で、裏金作りの中心にいたとされる当時の総務課長(故人)が生前、周辺に「裏金作りは上から言われた。やり方は前任者から引き継いだ」と話していたことが、関係者の話で分かった。県警は裏金作りは個人的不正だったという見解。元総務課長の関係者は「このままでは『死人に口なし』になりかねない」と、県警への申し立ても検討している。
県警のこれまでの調べでは、総務課では95年度分の旅費で940万円、食糧費で101万円分の不正支出が見つかった。旅費は県内の警察署などへのカラ出張を繰り返す手口。課員全員の印鑑を経理担当者が管理し、課長が架空出張の命令簿を「決裁」して裏金をねん出していたされる。
12日の静岡県議会文教・警察委員会で、大橋亘県警警務部長は「当時の総務課幹部がやった。会計システムに問題があったとは考えていない」と述べ、組織ぐるみだったことを否定した。
関係者によると、この課長は94年3月から96年3月まで在任し、02年に亡くなった。95年度の同課の旅費と食糧費について、県オンブズマンネットワークの服部寛一郎代表幹事が96年10月に開示を請求。非開示とされたため98年9月に提訴したが、その報道に接するたびに文書が公開されるか気にしていたという。
「どうしてそんなことをしたのか」と尋ねると、元課長は「(裏金作りは)上から言われて仕方なかった。裏金の作り方や現金の保管方法は前任者から引き継いだ」と話したという。関係者は「きまじめな性格で命じられれば断れなかったのだろう。公開請求が出されてからは悩み、苦しんでいた。一人のせいにされるのは心外だ」と話す。
保管期限が5年間の県警の支出文書は、95年度分は訴訟が起きたため保管されてきたが、その前後の年度分は廃棄された。県警は95年度以外の幹部からも事情を聴いているが、支出文書とつき合わせた検証ができず、調査は難航している。この総務課長より以前に同課幹部を務めた元警察官は毎日新聞の取材に「警察を辞めており、話すことは何もない」としている。【小松雄介】(毎日新聞)
[3月13日15時5分更新]