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http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040311&j=0022&k=200403110762
2004/03/11 08:00
道警の現職警視が方面本部の課長だった二〇〇二年ごろ、国費の捜査費数万円を着服し、個人的な飲食代など私的に流用していた疑いが浮上し、道警が内部調査に乗りだしていたことが、十日明らかになった。道警は数カ月前からこの事案を知っていたとされ、着服された捜査費はこの方面本部で組織的につくられた裏金だった可能性も出ている。道警は、本人から事情を聴く一方、道警内部の関係者からも事情聴取を進めるなど裏付けを急いでいる。
道警によると、この警視は方面本部の課長だった〇二年ごろ、架空の捜査協力者を仕立て、情報提供謝礼名目などで捜査費を協力者に支払ったように会計書類を偽造。捜査費数千円を着服していた疑いが持たれている。さらに、警視は同様の手口で不正を繰り返し、計数万円を着服し、使途については飲食代などに充てていたという。
道警の裏金疑惑をめぐっては、元釧路方面本部長の原田宏二氏が裏金の原資に捜査費も充当されていたと明言しているほか、北海道新聞の取材にもOBを含む多数の道警幹部も同様の証言を行っている。また、警視が捜査費を着服する際に行ったとされる会計書類の偽造は、これまでに明らかになった裏金づくりの手法と酷似していた。
こうしたことから、この警視が着服したとされる捜査費は、組織的につくられた裏金だった可能性に加え、警視は着服が発覚しても黙認されると判断し、不正行為に手を染めたとの見方も出ている。
道警は現在、一九九五年と九七年の旭川中央署の報償費不正支出疑惑や〇一年度の弟子屈署などの問題に絞って内部調査を進めているが、今回の着服疑惑は裏金づくりがごく最近まで行われていたことを示す要素となる可能性がある。道警は着服疑惑の調査とその結果公表にあたって極めて難しい判断を迫られる。