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特定失踪(しっそう)者問題調査会(荒木和博代表)は10日、公表ずみの失跡者のうち2人を、失跡時の状況などから「拉致の可能性が高い」と結論づけた。同会が「拉致が濃厚」とみる人は計18人になった。このうち甲府市出身の山本美保さんについては山梨県警が「山形県で発見された遺体が山本さんと判明した」と発表しているが、支援者らは「疑問がある」として10日、同県警に質問状を提出した。
調査会は同日、新たに失跡者7人の氏名も発表した。公表された失跡者は計194人。非公表分も含め、同会に寄せられた失跡者情報は約400人分あるが、うち4人について国内での生存が確認されたという。
発表された失跡者は以下の通り。(敬称略。年齢、職業は失跡当時。失跡年月、場所の順)
【「拉致の可能性が高い」と発表された失跡者】
▽前上昌輝(20)、77年9月、北海道旭川市
▽河嶋功一(24)=大学卒業直後、82年3月、横浜市
【新たに発表された失跡者】
▽巽敏一(16)=高校生、60年7月、大阪市
▽野崎幸夫(26)=消防職員、61年7月、北海道下川町
▽馬場重夫(27)、72年ごろ、東京都品川区
▽至極透(29)=会社員、78年7月、和歌山市
▽上田俊二(49)=翻訳業、81年7月、東京都日野市
▽橘邦彦(19)=店員、91年10月、静岡県沼津市
▽水島弥寿志(39)=会社員、03年9月、埼玉県蕨市 (03/10 19:11)
http://www.asahi.com/national/update/0310/033.html