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神戸児童殺傷、「加害少年」の仮退院公表へ
1997年に起きた神戸市の連続児童殺傷事件で、法務省は、関東医療少年院に収容されている加害者男性(21)の仮退院に際し、仮退院の事実や理由を公表する方針を固めた。遺族への通知はすでに決めているが、事件の重大性を考慮し、報道機関を通じて国民にも説明することにした。少年事件で仮退院情報が公表されるのは初めて。
仮退院の可否を判断する関東地方更生保護委員会は男性の仮退院に向け、最終調整に入った。
法務省などは、男性が仮退院した事実のほか、それを認めた理由などについても可能な範囲で言及する。男性の更生を妨げることがないよう、具体的な居住先などは伏せるとみられる。
成人の事件では、埼玉県狭山市で女子高生が殺害された「狭山事件」(63年)で、同委員会が94年、元被告の仮出所を公表したケースがあるが、少年事件では例がない。また、被害者や遺族への通知について、法務省は2001年、成人の事件に限り仮出所時期などを知らせる制度を導入したが、少年事件ではこうした制度は確立されていない。
ただ、神戸の事件では、遺族側が仮退院情報の通知を強く求めたことから、法務省などは遺族側に「可能な範囲で要望に応える」と伝えている。さらに、事件が社会に与えた影響を考慮し、一定の情報を一般にも開示することにした。法務省は今回のケースを機に、成人事件での出所情報通知制度を少年事件にも拡大することを検討している。
◆神戸連続児童殺傷事件=中学3年の少年(当時14歳)が1997年2―5月、神戸市須磨区で、小学生の男児1人と女児4人を襲い、2人を殺害、2人にけがをさせた。少年は同年6月に逮捕、神戸家裁は約4か月後、医療少年院への送致を決定した。(読売新聞)