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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040306-00000072-mai-soci
小学6年生の長男(当時12歳)を約1年7カ月にわたって自宅マンションの一室に監禁し、十分に食事を与えない虐待を加えて02年8月に衰弱死させたとして、大阪府警住吉署が母親の会社員、大迫智枝(36)=大阪市住吉区長居東4=と知人の無職、川口道子(38)=同=の両容疑者を保護責任者遺棄致死と監禁致死の容疑で逮捕していたことが5日、分かった。長男は死亡時、体重が5歳児並みの19キロまでやせていた。既に大阪地検が2人を同罪で起訴しており、来月16日に大阪地裁で初公判が開かれる。
起訴状などによると、両被告は、大迫被告の長男雄起君が自分で壁に頭をぶつけたり、家出するなどの行動が目立つなどとして、01年1月ごろ、南京錠をかけた部屋に監禁。02年4月以降は、おかゆなどの流動食を1日1食程度与えるだけで、雄起君を同8月12日午後4時ごろ、栄養失調による肺水腫で死亡させた。両被告が翌日未明、府警住吉署に届け、同署が今年1月15日、逮捕した。
雄起君は、布団と扇風機だけを置いた4畳半の洋室に監禁されていた。
両被告はともに長男と2人暮らし。子ども同士が同級生で親しくなった。昼間仕事をしている大迫被告に代わり、川口被告が雄起君の世話や家事をするようになった。
両被告の供述などによると、雄起君が食事を吐いたことなどから、川口被告が「食事を1回にしたほうがいい」「外出しないよう鍵をかけた方がいい」などと助言していたらしい。
逮捕段階の調べに両被告は、雄起君を監禁したうえ十分な食事を与えなかった結果、死亡させた事実自体は認めた。そのうえで、大迫被告は「仕事が忙しく長男を(川口被告に)任せ切りにした。自分が悪かった」と供述。川口被告は「誠心誠意、面倒をみた結果だ」などと話したという。
雄起君は、4年生だった00年秋ごろから「病気」を理由に欠席がちになり、3学期になると全く登校しなくなった。この間、学校から面会要求があったが、川口被告が「病気で休んでいる。他人に会うと症状が悪化するので会わせられない」と拒否。「専門のカウンセラーにかかっている」などとうその説明もしていた。
小学校は「川口被告の説明から病気による長期欠席と受け止めていた」と説明。同市の児童相談所は「虐待や不登校などの相談は一切なかった」としている。【野原靖、藤田文亮】
両被告の逮捕は今年1月15日、起訴は2月4日だったが、府警住吉署は事件について一切の発表を控えていた。同署の一ノ瀬翔治副署長は「川口被告には雄起君と同級生の長男がおり、その点に配慮した。岸和田市で起きた(虐待)事件のように暴行や殺意までは認められなかったので、積極的には発表しなかった」と説明。非公表の判断が適切だったかどうかについては「何ともいえない」と述べた。通報から逮捕まで1年5カ月かかった点に関しては「親以外の人物が関与しており、慎重に捜査する必要があった」としている。(毎日新聞)
[3月5日23時33分更新]