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六道輪廻編
@ 来世の世界
人間が輪廻転生を繰り返す六道輪廻の世界は、須弥山という山を中心にした,とてつもなく広大な世界だ。
須弥山は海抜八万由旬にある。 一由旬は約10キロで、これによると須弥山は地球から月までの距離の約二倍の高さである。
しかも水面下にも八万由旬、幅も同じぐらあるという巨大な山である。
この須弥山の周囲には四つの州と九つの山,八つの海がある。
これらは全部、金輪という円柱形の土台にのっており、その直径は120万由旬、高さは32万由旬と想像も出来ないような大きさである。
六道はこの広大な世界の何処かに位置するという。
A 地獄道
名前を聞いただけで恐くなってしまうが、前世で最も罪の重かった者が転生する世界である。
四州のひとつである贍部州(せんぶしゅう)の地下五万キロにあるという。
B 餓鬼道
前世で人一倍、物欲や食欲が強く,欲望を満足させるためにひたすら行動し、自分の欲望が満たされないと
人を恨んだり妬んだりするものが行く世界である。
その欲の深さによって、三タイプの餓鬼に分けられる。
ここでは「欲望を満たされない」という罰が待ちうけている、とどまるところを知らぬ欲望が、狂おしいほどの飢えを呼び,日夜苦しめられる。
多財餓鬼 この餓鬼は例外的に上等なものを食べることが許されている。
天界に出入りすることも許され,さまざまな快楽を享受出来るという。
もちろん美味三昧もできる。しかし、これが餓鬼の親玉とも言える存在であることからもわかるように、
どんなに贅沢で来ても満足感を得ることがない。
少財餓鬼 この餓鬼は少しだけ物を食べることを許されている。
しかし、口に入れてよいものは、糞尿や嘔吐物、屍肉などの不浄なものと、自分の脳みそだけである。
無財餓鬼 この餓鬼は何も食べることが出来ない。
いつも飢えに苦しんでいるのだが、食べ物を口にした瞬間、食べ物が炎を上げて燃えだし,内臓を焼け尽くしてしまう。
C 畜生道
畜生とは、あらゆる生き物のことである。
この世界に転生すると、人間以外の動物になり,弱肉強食の厳しい世界に身を置き,常に危険に身をさらし,おびえて暮らすことになる。
人間から畜生に転生して生きなければならないことは、地獄,餓鬼,につぐ苦しく、厳しい世界である。
D 修羅道
修羅道は人間より一ランク下の世界である。 須弥山と持双山の間の海の水深18万キロの海底に位置する。
この世界はビ摩質多羅(びましったら)、薯婆羅(しゃばら)、踊躍(ゆやく)、羅喉羅(らごら)の四人の修羅王が支配している。
一般に阿修羅というのは、羅喉羅(らごら)を指している。四人の王は東西南北の海に分かれ、それぞれの海を統括し、水中に
七宝造りの荘厳で美しい大宮殿をかまえている。
この天界にも似た世界がなぜ、人道よりも下なのか? それは羅喉羅(らこら)がかつて天界に住んでいたために,宮殿がこのように立派なのだ。
しかし、ある事情で天界から追放されてしまう・・・・・・・。
その阿修羅が支配する世界には、自分の妄執に取り付かれて、人を許す慈悲心を失った者が転生する。
そして永遠に戦いの苦しみを味わい続ける世界である。
阿修羅(羅喉羅)はもとはトウ利天という天界の住人で、正義を司る神であった。
ここの統治者が帝釈天である。 阿修羅は帝釈天に戦いを挑み、数度に渡って戦ったが敗れ、天界を追放された。
なぜ、こんな無謀なことをしたのか・・・・。
阿修羅には溺愛してやまない、舎脂という美しい娘がいた、この娘に一目ボレをしたのが帝釈天であった。
阿修羅もはじめは名誉なことと喜んだのだが、実はこの帝釈天は突然,舎脂をさらって凌辱してしまったのです。
これを知った、阿修羅はもとが正義に神だけに許せない、こうして無謀な戦いを挑むことになったが、
武勇無双の帝釈天にかなうはずがない。
阿修羅は何度も戦いを挑むうちに、許す心を見失い、復讐の鬼と化し、天界を追われたのである。
E 人道
これは私たちが住む人間界である。 しかし、ここに住むのは私たち人間だけではない。
人間界は須弥山の東西南北の四つの州にある。 東にある勝身州(しょうしんしゅう)の人間は身長四メートルで寿命は250年。
西の牛貨州(ごかしゅう)乃人間は身長四メートルで寿命は500年。 北の倶慮州(くるしゅう)の人間は身長16メートルで、寿命は1000年。
南の贍部州(せんぶしゅう)が私たちの世界である。 これだけみると一番不利なように見える世界だが,ここだけ仏が現れ,教えを聞くことが出来る
という特権がある。 つまり、六道輪廻の世界から脱却できる可能性をもっているのである。
F 天道
前世で多くの善行を積んだ、非常に優れた者だけが住める世界。
須弥山の中腹から上に位置し,いくつかの層からなり,上に行くほど上級の天界となる。
天界の一番下が下天。 ここは地上と地続きのために、侵入者を防ぐ目的で東西南北に四天王が配され警護している。
須弥山の頂上にはトウ利天があり、帝釈天を筆頭に三十三天が釈迦を守護し、仏道の修行者を守っている。
ここまでが地上と地続きの天界で、これよりあとの層は、須弥山の上の空間に浮かんでいる。
下は夜摩天、兜卒天、楽変化天、他化自在天と続く。 さらにその上には、欲望を脱して肉体だけなった色界、純粋に精神だけになった無色界がある。
天界での寿命は下天で900万年で、一層上にいくごとに四倍に増える。
しかし、こんなに気が遠くなるような寿命を持ちながらも,いつかは再び輪廻転生する。
また、次に天界に転生する保証はどこにもなく、快楽の日々を失う不安を覚えながら暮らしている。