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(回答先: 昼休み3を起動しました。 投稿者 管理人さん 日時 2004 年 3 月 27 日 13:11:07)
富裕層と貧困層 日本も“二極化” 高級外車、豪華な船旅…販売好調
http://www.sankei.co.jp/news/morning/16kei001.htm
年収100万円台のフリーター増加
長い不況から脱しきれていない日本。だが、金があるところにはあるもので、一千万円以上の超高級外車の売れ行きが好調という。最高価格が千六百万円という豪華な世界一周の船旅も、出発の一年前に予約でいっぱいに。その一方で、年収百万円ほどのフリーターは増え続けており、経済の専門家が指摘する通り、「日本も富裕層と貧困層の二極化が進んでいる」ともみられる。
イタリアの自動車メーカーの名門、ランボルギーニが昨年発売した「ガヤルド」。未来を先取りした美しいボディーにV型十気筒の四九六一ccエンジンを搭載し、最高速度は三百九キロという“スーパーカー”だ。千七百七十万円と、庶民にはまず手が出ない。だが、今年に入って四十六台売れ、「年間目標の百五十台は達成できそう」(ランボルギーニ・ジャパン)という。
ドイツのポルシェも好調で、「今年の売れ行きは、昨年より三割アップ。スーパーカーブームのころ少年だった世代が三十代、四十代になって購入するケースのほか、退職を機に人生を楽しむために購入するケースも目立つ」(ポルシェ・ジャパン)という。日本自動車輸入組合のまとめでは、昨年一年間に売れた外車の台数は、二百万円台は前年実績を下回ったにもかかわらず、一千万円以上は九千六百二台で前年より45%増えた。
高級時計も売れている。東武百貨店池袋店で扱っているスイスの機械式腕時計「ブレゲ」は、最低でも七十七万円。二、三百万円のものがよく出るという。ベスト新宿本店の石田憲孝店長は「かつては“一点豪華主義”で高価な時計をする人が多かったが、最近は着ているものも乗用車も高級という人が買い求めている」と話す。
豪華客船の旅も人気。来年四月に横浜港を出発する「飛鳥」の世界一周クルーズは、一番安いタイプで三百四十万円。最上級のロイヤルスイートは千六百万円。昨年五月に発売を開始し、今年三月には完売した。
世界の一流品を紹介しする雑誌「セブンシーズ」の山田三夫編集長は「自分の価値観に合ったものに費やすお金は惜しまない人が増えている」と指摘する。
高級市場ばかりでなく、全体の消費意欲にも改善のきざしが見える。内閣府が四月に発表した消費動向調査(東京都対象)では、消費者の購買意欲の強さを示す「消費者態度指数」が前月比1・4ポイント上昇の45・8と、三カ月連続で上昇。指数の基調判断は「一進一退」から「消費者マインドは改善している」に上方修正した。
だが、改善の流れに取り残されている人たちの状況は深刻。その代表はフリーターで、内閣府の調べでは、全国で四百十七万人にものぼる。
UFJ総研の調査では、正社員の平均年収三百八十七万円に対し、フリーターは百六万円。同総研の丸山俊研究員は「正社員の雇用や賃金をフリーターが守っているのが実情。日本経済は今やフリーターなしには立ち行かず、これからも増える」と予想する。
経済アナリストの森永卓郎氏は「富裕層と貧困層の二極化が進んでしまった。二極化すると、世界恐慌のころのように、だれもが自分の利益を優先し、社会に目を向けない、嫌な時代になるだろう」と警告している。