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報道ステーション■地震特集で「原発は本当に安全か?」
本日、報道ステーションの地震特集で、「原発は本当に安全か?」というコーナーがあります。必見です。ついにこの日が来ました。
報道ステーション
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
巨大地震が首都圏直撃東海・東南海同時発生のシナリオ▽そのとき巨大津波は来るのか?原発は本当に安全か?どう揺れる超高層ビル
http://blog.livedoor.jp/stop_hamaoka/archives/12080669.html
http://blog.livedoor.jp/stop_hamaoka/
全国放送(しかも夜テレ朝の看板番組!)で、地震と原発が結び付けられて放送されたのは初めてではないでしょうか。
石橋克彦神戸大教授や小出裕章(京大原子炉実験所)氏などがインタビューされて、はっきりと危険性を指摘しているなど、現時点ではかなり踏み込んだ内容だったと思います。
こちらが、番組のナレーションを起こしたものです。
普通、マスコミはスポンサーの電力会社に遠慮するか、あるいは露骨に圧力をかけられて原発ネタは控えるのが当然なのがですが、そんな中、正面から浜岡の問題に取り組んだ報道ステーションに敬意を表したいと思います。
「報ステ」に激励のメッセージを送ろう!
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/bangumi.html
今回の放送で、東海地震の危険性の最大のものは浜岡原発だということが、多くの人に認識してもらえたでしょうし、いわば常識になったと思います。
最後に一言。報道ステーションの番組の中で、リポーターが浜岡原発内に入って取材しているときに、テロ対策のために撮影が制限されていました。
しかし、こんな場所で原発を稼動させていること自体がテロそのものではないでしょうか?
http://blog.livedoor.jp/stop_hamaoka/archives/12132332.html
http://blog.livedoor.jp/stop_hamaoka/
巨大地震が首都圏直撃東海・東南海同時発生のシナリオ
▽そのとき巨大津波は来るのか?原発は本当に安全か?どう揺れる超高層ビル
東海・東南海地震の揺れ
M8.4、紀伊半島沖から東海にかけて断層の破壊が起こり、その影響は関西、東海、関東と広範囲に広がる。この地震はおよそ100年間隔で昔から繰り返して起きている。
そのつど大きな災害を引き起こしてきた。
1944念12月7日東南海地震(M7.9)、そのとき、ずれ残った部分が今の東海地震説につながっている。そのときからすでに60年以上経っていることから、更なる巨大地震が起きることが懸念されている。
東大地震研究所 古村孝志助教授
「今後もまだ単独で東海地震がおきないとすれば東南海と東海地震が
同時に起きると考えたほうがいい」
主要都市の震度は最大震度7死者およそ1万人、
地震による直接的な経済損失は60兆円になるという。
そのうえ、首都圏にはこれまで認識されていなかった揺れが襲う事がわかった。
京都大学(地球物理学) 入倉孝次郎副学長
「我々が住んでいる大都市でどれくらい大きな地震になるかという計算は
必ずしも十分にされていなかった。」
地震による被害はこれだけではない。
すべてのものを一瞬にして飲み込む津波。東海・東南海地震でも巨大津波が
太平洋沿岸に押し寄せると予想されている。
その想定震源域に聳え立つ原子力発電所・・・・・
---以下 長野智子さんの取材より---
地震には2つの種類があり、それは直下型とプレート型です。
直下型は昨年起こった中越地震や、阪神淡路大震災がこれにあたります。
人が住んでいる内陸で起こるために、地震の規模が小さくても大きな被害になります。
今日取り上げるのがプレート型です。スマトラ沖地震がこれにあたります。
プレート型は海底で起こるために、人が住んでいる真下では起きませんが、
非常に大きな規模のケースが多いため被害が広範囲に広がる可能性があることが特色です。
日本列島は4つのプレートの上にあるので地震が多いわけです。とくにフィリピン海プレートが
沈み込んで起こる東海・東南海地震はいつ起こってもおかしくないと言われています。
そしてその震源域は紀伊半島沖から伊豆半島にかけて、およそ400km以上という広範囲
になっています。
この地震は沈み込まれる陸側のプレートに歪みが生じ、それが一気に開放されたときに
起こります。そうすると、猛烈な津波の被害はもちろんのこと、日本列島に甚大な被害が被害が
及ぶと想像されます。
400km以上にわたる震源域が各地に与える震度は東海地方の震度7を最大に、九州、東北
にまで及びます。震度7の揺れが東海地方を襲うと東京-大阪間の交通網は寸断され、
太平洋ベルト地帯の生産拠点が大打撃を受けます。
明治大学政治経済学部 高木勝教授
「株式 債券 円の大暴落になるだろう。」
東大地震研究所 古村孝志助教授
「首都圏の予想震度は4〜5だが、震源からでるゆっくりとした波、長周期地震動が弱まらずに
関東平野までやってくる」
●長周期地震動とは?
京都大学(地球物理学)入倉孝次郎副学長
「その地震動はゆっくりとした振動なので長く続き減衰しない。
遠くで起きても東京に大きな揺れをもたらす原因になる」
●長周期地震動の被害は?
早稲田大学(社会環境工学) 濱田政則教授
「浮き屋根式のタンクの原油が揺れて外に飛び出す。運が悪ければ、原油が発火して火事になる。
これは十勝沖地震のときに起こったことです。」
2003年9月26日十勝沖地震
震源から200km離れた苫小牧で石油タンクが炎上、およそ44時間にわたって燃え続けた。
長周期地震動によるものである。
●火災の原因は?
石油の気化防止のため、液面にふたを浮かべる「浮き屋根式」という構造にある。
長周期では液面は上下に激しく揺れ、外に飛び出てしまう。
浮き屋根と、タンクの側板が衝突して発火する可能性がある。
早稲田大学(社会環境工学) 濱田政則教授
「東京湾沿岸にはこうした浮き屋根式タンクが相当数(約430基ほど)あり、その内容物が海上に
漏えいすると大規模な海上火災になることは否定できない」
●長周期地震動による海上火災に対して石油業界はどう対処しているか?
石油連盟 紺野臣朗安全担当部長
「まず屋根の沈下を防ぐこと、屋根を丈夫にすることを平成17年度から工事に着手しようと
考えています。」(改修工事は2017年に終了予定)
■新宿副都心にて
早稲田大学(社会環境工学) 濱田政則教授
「高層ビルは長周期で揺れる。折れることはまず無いと思うが、非常に揺れが大きくなって
外壁パネルやガラスがどうなるか心配されます。」
●地震には強いといわれている超高層ビルはどう揺れるか?
東京理科大学・北村研究室の協力でシミュレーション。
東海・東南海地震同時発生M8.5と想定、大阪市内の地震動。
ビルは耐震構造40階建て(160m)のものを利用。
地震発生直後----揺れはない
60秒後--「S字」の揺れ
90秒後--最上階で揺れ幅2.5m
*地震波はあらゆる方向からくるため、予想不可能な動きをすることになる。
・・・そのとき最上階の部屋の中は??
東京理科大学(建築学) 北村春幸教授
「室内に置かれた机と椅子は床に対する摩擦の違いで異なった動きをするので
その間に人間が挟まれたりします。
どんなに重いものでも動き出すので気をつけなければいけない。」
●被害を及ぼす理由は?
関東平野の地下構造は、地表と岩盤の間に最大4000m以上の堆積層がすり鉢状に形成されて
いる。こうした堆積層に地震波が入ると、中で反射を繰り返して地震波が続き揺れが増幅していく。
京都大学(地球物理学)入倉孝次郎副学長
「日本の大都市は大きな堆積地盤に発達している。関東平野(東京)、濃尾平野(名古屋)、
大阪盆地など大都市で長周期地震動がおおきくなる性質をもっています。」
●大都市は長周期地震動に耐えられるか?
東京大学(地質学) 溝上恵名誉教授
「長周期の振動に対しての強度の点検は行われていない」
★もし、スマトラ沖地震のような大津波が日本を襲ったら・・・
2003年中央防災会議発表 <東海・東南海の被害想定>
津波による死者---12000人
全壊家屋---57000棟
東大地震研究所 都司嘉宣助教授
「東海地震でも5〜6mの段差が出来て海岸にせめて来るでしょう。御前崎にも攻めてきます。
御前崎から静岡市、さらに駿河湾の一番奥、西伊豆は5分以内に5m以上の津波が来るでしょう。
市街地に水が入ってきて完全流出もありえるでしょう。(木造家屋は2mの津波で全壊)
さらに伊豆半島の下田は津波が高くなる点になります」
150年前の安政東海地震でも下田は大きな被害を受けた。
死者---122人
875軒中840軒が流された。
*下田は震源から離れているため、津波到達時間は15分後。
海岸から離れて山の方に逃げることが大事。
最も心配なのがその震源域にある浜岡原子力発電所!
神戸大都市安全研究センター 石橋克彦教授
「浜岡原子力発電所は世界で一番大変なところにあります。
(浜岡原発はM8,5でも大丈夫だといわれていますが)
東海地震が実際起こったときに、M8,5より下回るという保障はなにもありません。
地震で怖いのは内部のトラブルによる事故と違って、外から激しい力が加わることによって
いろんな複雑な設備、配管、機器などあちこちで同時に損傷が起こることです。」
●地震によって原子炉が破壊された場合、被害はどうなるのか?
京大原子炉実験所 小出裕章氏
原子力規制委員会(米政府機関)の想定した事故のシナリオを元にシミュレーション
「風向きが東京の方面に向かっているときには200万人を超える人たち(東海〜東北まで)が
やがてガンでなくなるだろう」
●浜岡原発は東海地震で大丈夫だろうか?
中部電力浜岡縁視力総合事務所 広報 藤 明部長
4号機の建物内、余熱除去ポンプ(原子炉に冷却水を供給するの重要なポンプ)にて
「地震でこのポンプが破損しないようにということで、大きなボルトを何本も使って建物に固定して
あります。サポートといわれるものも使って、建物に固定してあります。
スクラム用地震計というものが4隅においてあり、この地震計が150ガル(震度5)を感知すると
原子炉が緊急停止させます。
ひび割れとかありましても健全性をちゃんと評価して、地震にも耐えられることを確認して運転を
継続するなり、取替えなどを含めた修理をして新品同様になって運転を開始するという風になって
いるので想定東海地震に対しての不安は特にありません。100%安全だと考えています。」
津波に対しても、10m以上の砂丘が堤防の役目をしてくれるので被害は無いという・・・・・。
中部電力 発電本部 宮池克人取締役
「東海地震というのは地震規模M8クラスと言われていますが、この発電所はそれよりも地震規模
の大きなM8,5に耐える設計をしてあるので十分余裕を持って耐えられると思っています。」
東京大学(地質学) 溝上恵名誉教授
「じゃあ、原発は安心か?というと、これまでのいろいろな事故を見るとやはり人災。
点検が一度も行われていないとか・・。
絶対に揺れがきても大丈夫だという風に点検をしておくことが一番安全性を確保する近道だと
思います。」
現在、浜岡原子力発電所では1,2号機が点検中。
3,4,5号機の3つの原子炉が運転中である。
気象庁では東海地震のようなM8以上の地震は前兆現象を捉え、予知可能だとしている。
もし、地震を明確に予知できれば被害を減らすことができるのである。
ただ、地震の予知は今のところ「何月、何日、何時何分に来る」
というのは無理だと言われています。
東海地震に関してはプレートのひずみを観測ポイントが感知して
「あと2,3日でくるのではないか?」
その程度の予知は、出来るのではないかと言われています。
あくまでも、予知できる可能性がある程度ですが・・・・。
http://www.geocities.jp/vvvpinevvv/houdou-s.html