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インド洋津波:取り残される漂海民の島 タイ・スリン諸島 【毎日新聞】
http://www.asyura2.com/0403/jisin11/msg/969.html
投稿者 デラシネ 日時 2005 年 1 月 11 日 07:16:10:uiUTTMWMO8Vq6
 

津波から2週間ぶりに帰島したモーケン族の人たち=タイ南部のスリン諸島で8日午後2時17分、松田嘉徳写す

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050111k0000m030047000c.html

「おお、無事に帰ってきたか!」

全長5メートルほど、渡し船風の木造漁船上に夫婦と幼児の3人が見えた。エメラルドグリーンの海面に、小さなエンジン音がこだまする。タイ人ガイド、ルットさん(34)の驚く声に、船上の男は赤銅色の顔いっぱい、真っ白な歯を見せた。「6時間かけて、避難先のミャンマーの島から戻ったんだって」

タイ南部パンガ県のクラブリ港から西に約70キロ、ミャンマー領海に接するようにスリン諸島は浮かぶ。周辺海域では、巨大エイ・マンタなど大型魚が多く見られ、ダイビング愛好者には「知る人ぞ知る」スポットだ。島には、近海を行き来する少数民族モーケン族だけが約500人暮らす。

島は、津波で壊滅的な打撃を受けたが、死者はタイ人観光客3人だけだった。「海が急に引き始めたら山に逃げろと、曽祖父の代から言い伝えられていた。津波の直前、海面で魚が一斉に跳ねていた。これはおかしいと思い、走った」と高齢女性のユパさん。海の民の言い伝えが大勢の命を救った。

津波後、クラブリ港など、タイ本土に避難していたが、8日、2週間ぶりに200人が帰島した。しかし島内に4カ所ある、浜辺の集落はすべて全滅。波打ち際の高床式住居は、地上50センチほどに突き出た柱だけを残し、ことごとく洗い流された。

「砂浜が半分に減り、サンゴ礁も海面上に露出している。まるで島が改装工事をしたようだ」。1日100バーツ(約300円)で、潜水ガイドをするニンさん(25)の目はうつろだ。

同島の環境省自然公園事務所も窓が割れ、内部が全壊した。1週間ぶりに職場復帰したタイ人職員のキサナさん(25)は「どこから手を付ければ良いのか。本省はまず報告しろと言うが、通信手段も壊滅している。一体いつ、修復予算が付くのか」と頭を抱える。

モーケン族はタイ国民が持つ身分証明書を与えられず、市民権が制限された状態だ。自然保護を理由に商用漁業も禁じられており、キサナさんは、離島復興が後回しにされることを恐れている。

【スリン島(タイ南部)で竹之内満】

毎日新聞 2005年1月10日 19時50分

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