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スマトラ沖地震の被災地で感染症の広がりが心配されているが、世界保健機関(WHO)の米州地域事務局(ワシントン)は4日、「被災者の遺体が感染症まん延の原因になるというのは大きな誤解だ」として、感染症予防を目的とする遺体の集団埋葬などはやめるべきだとの見解を発表した。
同事務局は、集団埋葬や火葬によって個人の特定や移送が難しくなり、遺族をより苦しめる結果を招くとしている。
同事務局の専門家によると、感染症の原因細菌やウイルスなどの病原体は、生きた人や動物の体内でよく増殖する。仮に風土病などに感染していても、死亡後は体温が急激に下がるため病原体の多くは死滅。遺体の血液などに直接触れない限り感染の恐れは小さく、感染症を広げる恐れは、非衛生的な環境に置かれた生存者の方がはるかに大きいという。
だが「遺体が感染源になる」との思い込みは一般に根強く、今回の被災地でも、遺体の傷みが激しいこともあって集団埋葬が行われているとみられる。同事務局は「埋葬する場合は個別の遺骨を後で回収できる形にすべきだ」としている。(ワシントン共同)
毎日新聞 2005年1月5日 18時40分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050106k0000m030022000c.html