現在地 HOME > 掲示板 > 地震・天文11 > 930.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
防波堤の役割を果たした17世紀の城壁。背後には旧 市街地が広がる=12月31日、スリランカ・ガールで |
旧市街地は約0.3平方キロ。海岸部から続く5メートル前後の石造りの城壁に囲まれている。
宝石店で働くアブドゥル・ラウフさん(58)は12月26日朝、パーティーの買い出しに砦の外に出ていて、最初の津波に襲われた。ひざ上まで水につかりながら自転車をこぎ、砦の中に逃げ帰った。その後、1キロ以上先まで海水が引いた。
普段はあり得ないことだった。城壁の上にたどり着くと、もっと大きい2回目の津波がものすごいスピードで迫り、城壁で激しく砕けた。さらに、ほとんどの建物が壊れた新市街と旧市街をつなぐ門に迫り、城壁内にも大量の海水が流れ込んだ。
医薬品の卸業を営むヌワイル・サムサディンさん(27)は、だんだんと増す水かさに「街が沈んでしまう」とおびえた。だが、床上数センチのところで、水は急に「ゴー」と音を立てて引き始めた。
道路の所々にある排水口が、波が引くと同時に路地の水を吸い込んでいた。排水溝と一緒に植民地時代に造られていた。水は数十分でほとんど消え、浸水被害も最小限にとどまった。
(01/04 06:16)