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01/02 18:25 邦人犠牲者の実態不明 タイ、困難な身元確認
スマトラ沖地震の大津波から一週間。プーケット、ピピ島などタ
イ南部の観光地では多くの外国人観光客が犠牲になった。今も日本
人を含む行方不明者の実態は分からず、救助関係者は「外国人の死
者は現在の倍か三倍か、とんでもない数になりそうだ」と語る。各
国は専門家を派遣、身元確認に取り組んでいるが、遺体の損傷が激
しく、困難な作業が続いている。
▽多い未登録滞在者
タイ政府の発表では、約六千五百人の安否が依然不明、約五千人
の死者が確認された。約半分が外国人とされるが、「アジア系の国
籍の判別は困難」(救助担当者)で、作業が進めば外国人の死者数
が急増する恐れが強い。
各国の報道によると、現在も「連絡が取れない人」はスウェーデ
ン千五百人、ドイツ六百五十人、イタリア四百人。日本は国内から
の旅行者や在留邦人五十―六十人の所在が不明だ。しかし地元日本
人会によると、同地域には「未登録の長期滞在者・長期旅行者」が
常時百―百五十人滞在しており、実態の把握は事実上不可能とされ
る。
緊急救助隊に参加している東京消防庁の竹内吉彦消防司令は「地
震の家屋倒壊と異なり、津波は被害者数の算定ができない」と指摘
。宿泊客名簿が流されて、被災者の特定も難しいのが実情だ。
▽苦慮するタイ政府
タイ南部では連日三〇度を超える猛暑が続く。これまでに収容さ
れた遺体は約五千体。今も毎日数百体が収容されているが、十分な
保管施設がなく、急速に傷みが進む。
感染症の発生を懸念したタイ政府は「火葬」を各国に提案したが
、火葬の習慣のないイスラム諸国が反発。日本政府も「家族の感情
を傷つける」と再検討を求めた。
政府は冷凍コンテナ五十基を設置、最大三千五百遺体を冷凍保存
する方針だ。しかし、既に「病院や寺院から遺体があふれて」(タ
イ保健省当局者)おり、市民の不安も徐々に高まっている。
▽長期化の様相
香港からは警察の検視官ら約百人が到着、イスラエルやフランス
など各国も法医学者や法人類学者などを派遣、身元の確認作業を急
いでいる。
日本からは橋本正次・東京歯科大助教授ら法人類学者三人が十二
月三十一日にプーケットに到着、早速、作業に入った。
橋本助教授は「身元判定に最も有効なのは指紋、次が歯の特徴」
と指摘。「笑っている顔写真一枚からでも(前歯の歯並びなど)相
当の情報が得られる」と話す。
救助当局はドイツ、オーストリアの医療チームと共同で、収容し
た遺体からDNAサンプル、歯型などを採取している。しかし、オ
ーストリアの法医学者は「DNA鑑定で数千体から一遺体を特定す
るには二週間から三カ月はかかる」と話している。(プーケット共
同=遠藤一弥)
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[2005-01-02-18:25]