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(回答先: 感染症で犠牲者倍増も WHO警告、支援最高額に 【共同】 投稿者 カムイ 日時 2004 年 12 月 29 日 12:26:01)
12/31 16:35 史上最大の救援作戦へ 感染症対策に全力
未曽有の規模となったスマトラ沖地震による津波被害は、国連な
ど国際機関に大きな試練を突き付けている。劣悪な衛生状態の中、
水や食料、避難場所などをいかに迅速に提供し、感染症などの二次
被害を食い止めていくのか。アナン国連事務総長は近く、過去最高
額の緊急援助アピールを発表し、「史上最大の救援作戦」に乗り出
す。
▽地球規模の対応
「これほど広範囲の国々に被害が広がった災害の救援活動は、国
連始まって以来のこと」
被災者救援などで国連の各機関の活動を調整する国連緊急援助調
整官室(OCHA)の当局者は、困惑の表情を浮かべた。
インドネシアやスリランカなどは紛争絡みで現地の詳しい状況が
分からず、地震発生から一週間近く経過しても被害の全体状況は不
明だ。国際機関同士の連携を強め、日本や米国、オーストラリアな
どの「大口支援国家」と協調していくのは並大抵ではない。
アナン事務総長は「緊急援助を必要とする人は五百万人に上る。
地球規模の対策が必要だ」と指摘、国際社会に強力な支援を呼び掛
けた。
▽イラク戦争上回る
「感染症まん延による長期的リスクに比べれば、地震と津波によ
る当初の犠牲は小さなものにみえる」
世界保健機関(WHO)で危機対応に関する事務局長代表を務め
るナバロ博士は、下痢やマラリア、デング熱など感染症による病死
者数が、地震と津波による死者数と同じ規模に達する恐れがあると
表明した。
ナバロ氏は清潔な飲料水の不足と汚水のはんらんが「最大の心配
」と指摘。汚染された飲み水によって下痢やコレラがまん延、特に
抵抗力の弱い小さな子供たちが犠牲になることが多いからだ。
さらに蚊が媒介するマラリア、東南アジアに多いデング熱が発生
したり、被災者が狭い避難所に集められることによって、呼吸器系
の感染症が広まる恐れもある。WHOは最大で五百万人が感染症の
危険にさらされていると警告した。
WHOによると、一九七〇年から九四年までの間に、世界中で十
四件の大水害があり、八〇年のスーダン水害では下痢のまん延によ
る大きな健康被害が起きた。
OCHAのイゲランド室長(事務次長)は「多くの人口密集地が
津波に襲われた」と指摘、イラク戦争後の人道援助費用として要請
した過去最高の十六億ドル(約千六百六十四億円)を上回る規模の
支援が必要との見解を示した。(ジュネーブ、ニューヨーク共同=
尾崎元、福田泰教)
20041231 1635
[2004-12-31-16:35]