12/14 02:15 トヨタ、地震対策強化へ 東海・東南海同時を想定　最悪事態に代

　トヨタ自動車は十三日、各地で相次ぐ地震発生を受け、東海地震
と東南海地震が同時期に連動して発生する事態を想定し、部品の代
替生産や被害把握の迅速化など、地震対策強化の検討に入ったこと
を明らかにした。
　新潟県中越地震では、被害に遭った部品業者からの納入が止まり
、ホンダの工場が一時休業するなど製造業への影響が広がった。東
海、東南海地震は、製造業者が密集する中部や近畿地方など広い範
囲で甚大な被害が予想されるため、愛知県を地盤とするトヨタの対
応は注目されそうだ。
　震源域が駿河湾から浜名湖沖付近と想定される東海地震に備え、
トヨタは既に系列部品メーカーを含め、震度６弱に対応する耐震工
事を終えている。しかし浜名湖沖から紀伊半島沖にかけての東南海
地震が、東海地震と連動して発生した例があるため、新たな被害想
定が必要と判断した。
　トヨタは同時発生による被害の想定を進め、被害把握の迅速化や
、破損工場などの復興方法を洗い直す。主要部品などは北海道や東
北、九州のトヨタ関連工場活用による代替生産も念頭に置く。
　震度６強以上の地域では、グループ会社の一部の工場や建物が、
耐震性が高くても部分的に破損する恐れがある。しかし「一層の耐
震性強化は技術的に困難」（同社幹部）な状況だ。
　トヨタは二〇〇三年に愛知県がまとめた両地震同時発生による震
度予測データを活用。東海地震だけの予測では県内で震度６弱に達
する地域はわずかだが、同時発生では広い範囲で６弱となり、トヨ
タの関連工場は一部が６強に含まれる可能性がある。
20041214 0215
[2004-12-14-02:15]
12/14 02:15 東海地震と東南海地震

　東海地震と東南海地震　いずれも日本の太平洋岸でフィリピン海
プレート（岩板）が陸側プレートの下に沈み込む際、蓄積したひず
みが限界に達して起きる海溝型地震。想定震源域が紀伊半島沖から
四国沖にかけての南海地震もこれに当たる。各地震が同時期に連動
して発生する可能性もあり、被害拡大が懸念される。１６０５年、
１７０７年、１８５４年には３地震のうち、二つ、あるいは三つが
ほぼ同時に発生した。
20041214 0215
[2004-12-14-02:15]
共同

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