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UFOから生まれた(?)浮遊技術
http://allabout.co.jp/career/invention/closeup/CU20041201A/index.htm?FM=rss
新発想への大きな投資
米国防総省のDARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)と呼ばれる機関は、技術開発のための資金を最も多く大学や企業に供給しているそうだ。ここは以前に、“現在わかっていない方法でしか達成できないプロジェクトの提案を募る”といった、奇抜な研究開発のアイデア募集をした。
資金は1件あたり数億円というから、半端でないまじめな取り組みである。大学自体でも“ワイルド・アイデア・ファンド”といったものを設けて、変わった、はちゃめちゃなアイデアに、研究資金を提供することが行われているとのことである。
こういったことを本気でやることで、スケールの大きなアイデアが生まれる土壌が作られるようだ。
反重力装置のリフター
このような飛びぬけた研究の一つにリフターがある。反重力装置と言われるものだが、米国議会がこの科学的研究に資金を拠出すると決定したことで一時話題になった。研究はソフトウェア研究所(Institute for Software Research, Inc.)で実施されるとの報道であった。
このリフターはバルサ材とアルミホイルの三角形の複数のフレームと、30ゲージのマグネットワイヤーからできており、電力を与えると地球の重力に逆らって突然空中に浮遊する。映像を見ると特別な推進手段がないにも関わらず実際に浮揚しているように見える。
高圧電力により浮遊
プロトタイプでは電力を供給するのに、米コンパックコンピュータ社製コンピューターの古いディスプレーを使っている。リフターからは2本のワイヤーが出ている。1本は高圧タップ経由でディスプレーのブラウン管に接続され、電力をディスプレー装置からリフターに送る。もう1本はディスプレーに接続されたアース線となる。
そしてこの技術はUFOから生まれたとの噂も出ている。
UFOから生まれたとの噂も!
リフターの浮遊の理屈は誰もはっきりとは理解していないそうであり、この技術はまだ「可能」だと証明されていない。ニューメキシコ州ロズウェルに墜落したUFOの破片から生まれたというものや、グラビティー・キャパシター(重力保存装置)の実験の途中に偶然に発見したとの噂も流れているようだ。
しかし開発者たちは真面目に取り組んでおり、電流を飛行機や列車や宇宙船などを持ち上げる力に変換したいとの意気込みである。
一見無謀な研究にも大きなベネフィットが!
宇宙の仕組みに関する奇妙な理論は、どのようなものでも研究する価値があるということだ。主要な科学的革新はすべて、最初に登場したときは冷笑されたと語っている。
前進するためには、科学者たちは不可能と思われることを探究する必要があるとのことである。
冒頭に紹介した奇抜な研究のアイデア募集も、この新たな前進の種を生み出すものである。研究そのものの実現はもとより事業化は程遠い内容であっても、そこから得られる既存の枠組みを打ち破った新発想は、従来技術からの大きなブレークスルーを引き出すということだ。
このような研究に大きな支援を出せるアメリカのパイオニア精神の土壌には敬服といったところである。
<関連リンク集>
American Antigravity(英語)
http://www.americanantigravity.com/index.shtml
ヒット商品からのヒント
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_hit.htm
アイデアの発想法
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_hassouhou.htm