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新潟県中越地震で大きな被害の出た下水道施設について、国土交通省は22日、本復旧に向けた技術的緊急提言を同県に送った。県の集計によるとマンホールの隆起や沈下が1453カ所、路面の陥没などが5889カ所に達した。地盤の液状化が原因とみられ、同省は下水道敷設の指針を見直し、発生時の態勢など新しい地震対策を来年4月までに策定する。
被害の多くは、下水道を敷設した後の埋め戻し部分で出ていた。被害の拡大は、揺れが強かったことに加え、直前の大雨も影響して地下水位が高かったこと、埋め戻しの際に液状化しやすい砂を使っていたこと、などが原因とみられる。
下水道被害は、トイレが使えないなど住民の生活への影響が大きく、衛生状態の悪化にもつながる。また、マンホールの浮上や路面の損壊は緊急車両の通行を妨げ、救助や救援にも影響する。
このため同省は、学者や自治体の専門家らで技術検討委員会を設置。耐震対策や初動態勢の評価、技術指針の見直しなどを始めた。
本復旧に向けた提言では、埋め戻す際には十分な締め固め、液状化しにくい砕石の使用、セメントを加えた固化、のいずれかを行うよう求めた。
液状化への備えは、阪神大震災後の97年に作られた耐震対策指針で、危険があるところの埋め戻しは砕石が望ましい、とだけされていた。
既設の下水道すべてに対策を施すのは膨大な費用がかかるため、指針が見直されても交換時に適用されることになる。このため新しい地震対策では、被害が出た場合の早期復旧対策も盛り込まれる見通しだ。
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〈液状化〉 地盤が地震動で一時的に液状になる現象。ゆるく堆積(たいせき)した砂質地盤や埋め立て地盤で、地下水位が高いと起きやすい。地中の軽い物体は浮き、重い物体は沈む。水や砂を地表に噴き上げる「噴砂」を起こすこともある。 (11/24 08:16)
http://www.asahi.com/politics/update/1124/002.html