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11/17 20:36 津波防災に初の情報図 東海―南海地震で海保作製 串本で8・8
太平洋側で懸念されている東海、東南海・南海の各地震が起きた
場合、主な港などを襲う津波の到達時間や高さを予測し、船舶や人
の避難に役立てる初の津波防災情報図を海上保安庁が作製し十七日
、公表した。
「串本港(和歌山県)で地震発生五十分後に高さ八・八メートル
」などと、ポイントごとに津波の高さの時間変化や水流の速さを図
やグラフで表している。対象は江の島付近江ノ島付近(神奈川県)
から土佐清水港(高知県)まで十都府県二十八の港や区域で、海上
保安庁のホームページに掲載されている。
同庁によると、各区域とも、津波第一波の到達時間と最大の水位
上昇、津波により沿岸で発生する流れの向きと最大流速を図示。各
区域で四カ所ずつ波高の時間変化をグラフにした。
津波が押し寄せる時だけでなく、引く時の情報図も作製した。
二十八区域中、最も波が高いのは和歌山県の串本港で、第三波の
八・八メートル。高知港では第一波は発生から約十八分後に港口に
襲来。最高は第四波の八・二メートルで、発生から約二時間後。最
大の流速は静岡県の下田港の二七・七ノット(時速約五十一キロ)
で、船の離脱は不可能という。
東京(新島)、神奈川、静岡三都県の十一区域は東海地震を、愛
知県以西七府県十七区域は東南海・南海地震をそれぞれ想定して作
製した。
政府の中央防災会議は既に市町村ごとの津波の高さ予想を公表、
東南海・南海地震では土佐清水市で十メートルを超すなどと予測し
ている。しかし港のポイントごとの高さや時間変化、水流の速度な
どのデータはなく、海上保安庁は、詳細な海底地形データから津波
の伝わり方を独自にシミュレーションした。
同庁海洋調査課の谷伸(たに・しん)課長は「発生から十数分で
到達するので、船舶のエンジンをかけて沖合に脱出するのは無理。
海事関係者はこうした情報を知った上で対応してほしい」と話して
いる。
海上保安庁のホームページは
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAIYO/tsunami/index.html
20041117 2153
[2004-11-17-20:36]
11/17 20:39 被害予測食い違い困惑も 東海―南海地震で自治体
海上保安庁が十七日公表した東海、東南海・南海地震の「津波防
災情報図」は、予測される被害状況が関係自治体の独自予測と食い
違うケースもあり、困惑の声も上がっている。
「高知港付近で地盤が平均百九十二センチ沈降」と予測された高
知県。しかし、県が二〇〇〇年三月に公表した予測では、高知市内
の地盤沈下は最大で約百センチ。宮崎利博(みやざき・としひろ)
・危機管理担当理事は「前提条件が違えば予測も違ってくる。県民
が混乱しないよう、数値が違う理由を伝える必要がある。海上保安
庁に詳しい話を聞きたい」と話す。
三重県尾鷲市の尾鷲港は、最大六・七メートルの津波が押し寄せ
ると予測された。県防災危機管理局は「津波の高さや回数など、県
予測と誤差があるが、港内の津波の動きについては詳しいデータが
少なく、新たな対策を検討する際に役立てたい」。
神戸港を抱える兵庫県も「船舶の被害予想や避難対策は遅れがち
だった。神戸は海上交通量が多いので、今回のデータはありがたい
」と歓迎。
一方、三月に独自の被害予測を発表した大阪府は「府の予測は、
海保のシミュレーションよりも地形などを細かく分析し、被害も大
きく見積もっている。見直す必要はない」(危機管理室)と指摘。
和歌山県総合防災課は「海保が想定した断層モデルなどが分からな
いのでコメントできない」などと話している。
20041117 2038
[2004-11-17-20:39]
11/17 19:07 津波情報図の作製区域
海上保安庁が十七日、発表した津波防災情報図の作成区域作製区
域は次の通り。
新島(東京都)江ノ島付近(神奈川県)下田港、松崎港、宇久須
港、沼津港、田子の浦港、清水港、焼津港、御前崎港、浜名港(静
岡県)豊橋、蒲郡、衣浦港、名古屋港南部、名古屋港北部(愛知県
)四日市港、鳥羽港付近、尾鷲港(三重県)大阪、堺泉北(大阪府
)神戸(兵庫県)下津付近、田辺港、串本港付近(和歌山県)徳島
小松島港(徳島県)高知港、土佐清水港(高知県)
20041117 2108
[2004-11-17-19:07]