現在地 HOME > 掲示板 > 地震・天文11 > 708.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
新潟県中越地震で、上流の天然ダム決壊の恐れが極めて低くなったとして、避難勧告が解除された旧堀之内町(魚沼市)の竜光地区。避難していた住民たちは9日早朝から荷物をまとめ、一斉に帰宅を始めた。
約2週間ぶりの我が家に喜ぶ一方、損壊の激しさにぼう然とする住民の姿も。「余震が怖い」と避難所にとどまることを決断した人もおり、住民の間には依然、不安がつきまとっている。
避難所になっていた宇賀地小体育館では、午前9時の避難解除と同時に、家路を急ぐ車の列ができた。しかし、自宅に到着すると、室内の散乱ぶりにため息をつく住民が相次いだ。
71歳の女性は、「家は落ち着けてうれしいが、もし土石流が来たら、避難は間に合うのか。地区にはお年寄りが多く、皆、不安に思っている」。竜光地区の下村長吉区長(57)は「余震が続いているが、冬の到来を前にして、今しか帰宅のチャンスはない。これから、住民で協力し、地区の復興に努めたい」と力を込めた。
一方、自営業中沢利行さん(50)と妻京子さん(50)の2人は、避難所の宇賀地小体育館にそのままとどまることを決めた。自宅の損壊はそれほどではなかったが、「余震が怖くて、家では寝られない」と残留を決断した。当面は避難生活を続けながら、転居先を探すという。
旧堀之内町の災害対策本部では「自宅の損壊状況を見て、避難所に戻りたいという住民も今後、増える可能性がある」とみている。
(2004/11/9/14:08 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041109ic06.htm