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新潟県中越地震を受けて、JR東日本は、新幹線トンネルの耐震補強を行う方針を固めた。上越新幹線・魚沼トンネル(約8・6キロ)のコンクリート内壁が大規模に崩落していることが同社の調査で判明、「想定以上の規模の損壊」を重くみた同社は、トンネルの耐震性について抜本的な見直しが必要と判断した。
被災したトンネルも含め、同社管内に179ある山岳地の新幹線トンネルに対し、断層の位置などを改めて確認した上で、地震時に危険な場所を補強していく方針だ。
JRの現地調査に地殻工学の専門家の立場で参加した朝倉俊弘・京都大教授によると、被害が最も大きかったのは、魚沼トンネルの南側坑口から約2・4キロの地点。上り線側の側壁が高さ約6メートル、幅約3メートルにわたって厚さ50センチのコンクリートがすっかり崩落し、コンクリート塊が、上下両線のレール上に積もっていたという。脱線した「とき325号」は、数分前に現場を通過しており、間一髪だった。このほか四つのトンネルでも、小規模なコンクリート落下があった。
山岳地帯を貫くトンネルは、「地震が発生しても山の揺れと一体となってトンネル本体も動く」という前提から地震に強いとされ、被害はあっても小規模と想定されていた。1982年に開業した上越新幹線に対する耐震補強は、阪神大震災後も行われてこなかった。
これに対し、40年前に開業した東海道新幹線では1979年度、政府が東海地震の対策強化地域を指定した際に、開業当時の施工法では耐震性の面で不十分だったことから、新横浜―豊橋間のトンネル(計18キロ)で耐震補強が行われ、96年度までに完了した。
(読売新聞) - 11月9日3時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041109-00000001-yom-soci