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(回答先: Re:たかだか毎分120トンのポンプがなんの役に立つ?(ーー;) 投稿者 13代目 日時 2004 年 11 月 05 日 22:50:39)
「天然ダム」決壊すれば大半が浸水・孤立 国と県予測
http://www.asahi.com/national/update/1106/008.html
新潟県中越地震の地滑りで、山古志村と小千谷市を流れる芋川にできた「天然ダム」が決壊した場合、下流の旧堀之内町(現魚沼市)竜光地区(101戸)の広範な地域に土砂と水が達するとのシミュレーション(被害予想)を国土交通省と県がまとめた。決壊を防ぐため、国交省は水抜きの「仮排水路」を直轄工事で急造する方針だが、来春の雪解けに対処できるかどうかなどは不透明だ。下流域に土砂を受け止める堰堤(えんてい)を建設するなど、決壊を想定した検討も始まった。
シミュレーションは同省所管の財団法人「砂防・地すべり技術センター」(東京)が実施。山古志村東竹沢地区にできた最大の天然ダムが満水時に決壊した場合を想定、土砂と水の最大流量が1秒あたり1260立方メートルと495立方メートルの場合について計算した。
それによると、水と土砂は芋川を流れ下って約6キロ下流の竜光地区を直撃。いずれの場合もほぼ半数の住宅が浸水もしくは水没する。地区の幹線の県道も数カ所で冠水し、浸水を免れた高台でも孤立する住宅が多い。
竜光地区では全世帯の住民約320人が10月30日に避難している。
現地入りした新潟大の丸井英明教授(砂防学)は、大規模な東竹沢と上流の寺野地区のダムは土砂が固く、流れにそった土砂の延長も長いため「決壊の可能性は低い」とみる。一方で満水になって水が堤を越える状態が続けば堤が弱くなり、決壊の危険性が増すとも指摘。「満水にしないことが重要」とした。
同省と県は当初、もとの川底まで堤を掘削して排水路を建設することを検討したが、「来春の雪解け期に間に合わない」と断念。応急的にポンプでくみ上げた水を流す小規模な水路の建設を進めた。
国交省は直轄工事でこの水路をできるだけ広げる。同日、地形測量に入った。約1メートルの溝を掘ってヒューム管を置くなどするが、設計はこれからという。現場は道路が寸断されており無人機の持ち込みは不可能。川の水量や地滑りの危険を監視しながらの作業になる。
◇
竜光地区の避難所となっている宇賀地小学校体育館では、入り口付近の机に天然ダムの様子がわかる写真が掲示されている。家族4人で避難した主婦下村ミサオさん(57)は「家は地震に耐えたが、ダムが決壊すれば流されるかもしれない」と涙を流した。
決壊の場合に浸水が予想される地域に住む農業、横山キヨさん(66)は「地震で家はガタガタ、裏山は崩れかけている。その上、洪水まできたら……。だけど、ほかにどこにも行くところがない」と話した。
一方、上流の山古志村東竹沢地区。ダムの水位は5日正午までに前日から約50センチ上がり、水量は105万トンになった。満水(256万トン)までは余裕があるが、県は一両日中にもポンプを稼働させ、排水を始める。
農業植田勇五さん(66)方は2階の屋根近くまで水に浸った。「ダムができた当初は水没しておらず、助かるかと思ったが……。何も持たずに逃げた。家財は台無しだろうが、水がはけたら、やっぱり帰りたい」
長島忠美村長は「村として下流域に迷惑をかけて申し訳ない。まずは水位を下げる対策をとってもらうしかない」と話した。 (11/06 08:41)