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(回答先: 曽野綾子の暴言「避難したら新聞紙を床に敷いて、何枚も重ね着をして眠って当たり前だ。」 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 10 月 30 日 20:59:32)
★曽野綾子の卑しさが滲み出た文章ですが、産経新聞がこの文章を載せた翌日、中越地震が起きています。曽野綾子はこの地震の被災者に対しても同様の暴言を続け、産経は引き続きその文章を載せ続ければよいでしょう。
曽野の文章には反論する気にもなりませんが、曽野が「台風の被害が大きい時ほど、黙っている人たちがいる。それは「ダムは要らない。川は自然の姿を保て」と言い続けた人たちである。」などと書いていますので、以下の熊本日日新聞の2002年11月3日の記事を転載しておきます。ダムはむしろ水害の原因として指摘されているのです。(シジミ)
ダムとの50年 球磨川・荒瀬から・(6)洪水「遅すぎる」対策に不信
熊本日日新聞の2002年11月3日http://kumanichi.com/feature/arase/dam50/06.html
「ダムができる前は、球磨川があふれたことはなかった」。八代郡坂本村鎌瀬や中津道など、荒瀬ダムから約四〜六キロ上流にある地域は、たびたび洪水被害に見舞われてきた。
住民はダムが水害を招いていると訴え「荒瀬ダム上流地域を水害から守る会」(元村順宣会長、六十三人)と「荒瀬ダム水害を見直す会」(松山忠雄会長、十五人)を結成。県に被害補償やダム管理の改善を求めてきた。
県は水害の原因を「ダム湖内のたい砂の影響」と認めている。一九六三(昭和三十八)年から九五年まで計九回の水害に対しては、浸水家屋の被害補償や家のかさ上げに順次応じてきた。これまでに補償金や見舞金など計約六億六千万円を支払い、残る被害補償の交渉を続けている。
住民は水害の原因として(1)ダム湖内に局地的に土砂(たい砂)がたまっている(2)ダムが障害となり河川の流れを妨げ、上流の水位を押し上げている(3)ダム放流のミスを指摘する。
(1)のたい砂について同局は、鎌瀬と中津道は河川の蛇行部分に当たり、一帯に砂利がたまって河床の断面積が狭くなったことで「洪水時、計画以上に水位が上がった」と説明する。これまでに七二年からと八二年から通算で七年間、計約五十九万立方メートルのたい砂を除去した。
同局は、河川法に基づき「計画たい砂量」を設定。毎年、ダム湖内の三十六カ所で計測し国に報告している。ダム湖の全容量千十三万七千五立方メートルのうち、建設から百年間でたまると推定した計画たい砂量は二百七万立方メートル。現在は、土砂と泥土が計百八万立方メートルたい積。総量は計画の半分程度で推移してきたという。
それでも水害が起きたのは、一定のこう配でたまると考えていた土砂が、河川の形状や障害物によって局地的にたまったためとみる。「総量は安全な範囲内。どの部分に、どれだけたまれば水害が起きるか予測することはできなかった」と同局。
しかし、見直す会会員で実家が水害に遭った早野博之さん(51)=八代市=は「被害が出るまで対策を取らなかったのは行政の怠慢。県のダム管理は不十分だ」と批判する。
また同局は(2)の流れの阻害について「ダム地点では流れを妨げているが、影響を考慮してダムは建設されている」とする。(3)の放流のミスに対しては「ゲート操作や水位調節のミスは絶対ない」と説明している。
大雨時は上流ダムと連絡を密に取り水位を下げて流入に備える。ピーク時はゲートを全開し、流入量と同じ量を放流するため「ダム湖内に水がたまることはない」と同局は反論する。
それでも住民は県説明に不信感を持っており、ダム継続には強い不安を抱いている。
水利権更新に当たって同局は、新たな洪水対策を打ち出した。たい砂を毎年度二万トン除去し、上流部に水位計を新設して常時水位を観測する方針だ。だが、住民の目にはこれらの対策は「遅すぎる」と映り、安心感を満たすまでには至っていない。
熊本日日新聞2002年11月3日朝刊