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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20041024i214.htm
新潟県中越地震では、震度6強という強い地震が3度も起きながら、住宅の倒壊は、県の最悪の想定を下回った。専門家らは、豪雪に備えた住宅構造が地震の揺れにも耐えた可能性を指摘している。
新潟県災害対策本部の24日午後4時半現在のまとめでは、今回の地震による県内の住宅倒壊数は、345棟(全壊161、半壊184)。
岡田グループ長らは、1989―2002年にかけて、全国の住宅の構造などを調査分析した。その結果、新潟県の住宅の柱は、一辺が全国平均より0・5センチ以上長く、太く頑丈に作られていた。
また、住宅の重さを支えるコンクリート製の基礎部分の高さも、平均で地面から約65センチ上と飛び抜けて高く、全国平均の倍程度だった。
雪が高く積もっても玄関に入れるようにするためで、岡田グループ長は「基礎が高いほど、住宅は地割れや陥没など、地盤の変化に柔軟に対応でき、住宅は安定する」と言う。
一方、土井希祐・新潟大工学部教授(建築構造学)は「冬に生活しやすいように、1階を鉄筋や鉄骨づくりの車庫などにしている建築がある。この構造が地震に耐えた可能性がある」と指摘する。
ただ、強い地震の繰り返しを受け、頑丈だった家屋も耐震力が落ちているとみられる。台風などの影響で山間部は地滑りが起こりやすくなっており、土砂崩れによる住宅倒壊被害が今後増える恐れもある。
(2004/10/24/22:24 読売新聞 無断転載禁止)