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海面上昇に津波・高潮…大阪市中心部も被害
西日本の沿岸地域では海水温上昇に伴って海面が上昇しており、津波や高潮で堤防や護岸が決壊すると市街地を含む広範囲が浸水することが、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の岩崎伸一主任研究員の二十三日までの分析で分かった。海面上昇のペースはこれまでは緩やかだったが、地球温暖化が急速に進めば、百年後に数十センチ上昇する可能性もあるという。
西日本各地は今年、相次いで上陸した台風による水害で大きな被害を受けただけに、沿岸災害を最小限に抑えるための長期的な視野に立った災害対策が求められそうだ。
岩崎研究員によると、海面上昇は、水温が上がって海水が膨張して起こる。海水温は昭和四十五年以降、東日本では下降傾向、西日本では上昇傾向にあり、海面は東日本で日本水準点原点に対して約九センチ下がり、西日本では約七センチ上がった。
岩崎研究員は、西日本沿岸全域の地盤の高さを精密に決定。各地の満潮時の最高水面を当てはめ、大阪湾などの周辺で堤防がない場合に海岸線がどうなるかを調べた。
その結果、大阪湾周辺では、淀川沿いの大阪市中心部から吹田市、兵庫県尼崎市に至る広い地域が海面下になることが判明した。
大阪湾周辺は護岸整備は進んでいるものの、内陸に入り込んだ河川沿いに人口密集地が広がる。
岩崎研究員は「海から離れた内陸部でも河川の堤防が弱ければ大きな被害が生じる。地域ごとの対策が必要だ」と話している。
(産経新聞) - 10月23日15時16分更新