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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20040923k0000m040053000c.html
小学4〜6年生の約4割が「太陽が地球の周りを回っている」と答えた国立天文台などの調査結果について、文部科学省の御手洗康・事務次官は22日、「学習指導要領では、中学校で科学的にきっちり教えるようになっている」と反論した。
定例会見で質問に答えた。御手洗次官は「小学校では観察を通して太陽の動きを学ばせ、中学校では自転、公転を体系的に教える。理解できない段階で単なる知識として教えることが良いことか」と述べた。指導要領が不十分だとの指摘に対しては「全体の構造を理解したうえで、改善点があるなら前向きに提言してほしい」と語った。
一方、「教師の指導力の問題になるが、授業の中で、(太陽と地球と)どっちが回っているのかという話になることは容易に想像できる。家庭や社会でも、会話の中で大人が教えることは十分可能だ」と、教師の工夫や家庭での教育も求めた。
文科省によると、小学校で地球の自転や公転を教えていたのは1958年の指導要領までで、77年にはすべて中学校に移っている。【元村有希子】
毎日新聞 2004年9月22日 19時36分