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長周期の揺れ、広範囲で観測 東大地震研究所が解析
http://www.asahi.com/science/update/0911/001.html
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紀伊半島沖で5日にあった連続地震の際、関東や大阪、濃尾平野など広域で、ゆっくりとした揺れが長く続く長周期地震動が起きていたことが東京大学地震研究所の解析でわかった。
高層ビルや橋など大きな構造物に被害が出る恐れのある地震動で、昨年の十勝沖地震では石油タンク火災の原因になった。今回は被害報告はないが、震源から遠く離れた場所で広く観測されたことで、東南海地震など巨大地震に備えた対策の必要性が裏づけられた。
解析によると、周期が7秒ほどの長い地震動は、関東平野で顕著だった。また、周期5秒は大阪、濃尾が中心で関東平野は目立たなかった。平野の規模や地下構造の違いで、関東は周期7〜8秒、大阪や濃尾は周期5秒前後で揺れやすいと考えられる。
これらの地域で長周期地震動が起きることはコンピューターによる計算で予測されていたが、南海トラフの地震で実際に広く確認されたのは初めてという。
長周期の揺れは、十勝沖地震で問題が再認識され、関係省庁や学会が、これを踏まえた巨大構造物の耐震性の再点検や改修方法などの対策を検討している。
東大地震研究所の纐纈一起(こうけつ・かずき)教授は「東南海地震など巨大地震では、もっと強い長周期地震動が起きると考えられる。被害を受けやすい平野部は、対策を急ぐ必要がある」と話している。
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〈長周期地震動〉 人間が感じにくい、周期が数秒から十数秒程度のゆっくりした揺れ。マグニチュード8級の巨大地震で強く発生するとされ、軟らかい層がたまった平野部で増幅して長時間続きやすい。巨大な構造物ほど長い周期の揺れに共振しやすく、85年のメキシコ地震では震源から遠く離れた都市部で地震動に共振した中高層ビルが大きな被害を受けた。
(09/11 17:20)