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【2004年8月24日 CfA Press Release 】
ケンタウルス座Aという銀河に含まれる球状星団の観測結果から、いくつかの球状星団はかつて銀河だったものの中心部分かもしれないという説が発表された。さらに、大質量球状星団の中心にはブラックホールが存在する可能性もあるということだ。
近傍の惑星から見た球状星団の想像図(提供:David A. Aguilar(Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)) |
質量の大きさから導かれる興味深い疑問として、ケンタウルス座Aの球状星団の中心にブラックホールが存在する可能性が挙げられている。これまでにもアンドロメダ大銀河の球状星団G1に中間質量ブラックホールが存在するのではないかという結果があった。G1全体の質量と中心に存在するブラックホールの質量の割合は、大きな銀河の質量とその中心に存在する超巨大ブラックホールの質量の割合とよく似ており、G1はかつて大きな銀河だった天体の核の部分ではないかという説がある。このG1と同様に、ケンタウルス座Aの球状星団にもブラックホールが存在しているかもしれず、存在していればこれらの球状星団もかつては銀河だったかもしれないと考えられるわけだ。
また、天の川銀河に存在する最大級の大質量球状星団は、ケンタウルス座Aに存在する大質量のものに匹敵する。このことは、天の川銀河とケンタウルス座Aそれぞれに存在する大質量星団が同様の形成過程を経たことを示しているのかもしれない。大質量球状星団の今後の研究によって、球状星団と銀河の形成プロセスに関する因果関係が明らかにされていくだろう。
いくつかの球状星団は銀河の残骸?大質量球状星団の中心にはブラックホールが存在する可能性も